今年8月15日、靖国神社を参拝するため集まった人々=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国政府は18日、東京の靖国神社での秋季例大祭に合わせ岸田文雄首相が供物を奉納し、一部の閣僚や国会議員が参拝したことに「深い失望と遺憾の意を表す」とする外交部報道官の論評を出した。

 外交部報道官の論評は「日本の責任ある指導者たちが歴史を直視し、歴史に対する謙虚な省察と心からの反省を行動で示すことで、韓日関係の未来志向的な発展に寄与していくよう促す」としながら、遺憾の意を示した。

 同部の任洙ソク(イム・スソク)報道官は17日の定例会見で、靖国神社で秋季例大祭が始まった同日に岸田氏が「真榊(まさかき)」と呼ばれる供物を奉納し、一部の閣僚が参拝したことについて、報道官論評と同様の発言をした。それにもかかわらず18日午前に超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーが集団参拝したことから、外交部は報道官論評を通じ韓国政府として正式な対応を取った。

 岸田氏は今年、韓国の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)で日本が終戦記念日とする8月15日と、4月の靖国神社の春季例大祭でも供物を奉納している。この時、韓国政府はいずれも当日に論評を出して遺憾の意を表明していたが、今回の論評は岸田氏による供物奉納の翌日となった。

 靖国神社には太平洋戦争のA級戦犯が合祀(ごうし)されている。