KRY山口放送

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長年待ち焦がれた歓喜の瞬間です。社会人野球日本選手権の中国地区予選できょう(19日)第2代表決定戦が行われ、光市や周南市を拠点にする「日鉄ステンレス硬式野球部」が30年ぶりに全国大会への切符を手にしました。

(高橋良アナ)
「会場にバスが到着しました日鉄ステンレス山口製造所の社員の方々が30年ぶりの日本選手権決定の瞬間を見届けようと集まっています周南市の会場入りです」

(30年前に全国に出場したOB)
「やっとこういうチャンスが巡りきたと思ってコツコツと一点一点を積み重ねて勝ってほしい」

全国への出場権2枠を6チームで争う中国地区予選。第2代表をかけ日鉄ステンレス硬式野球部は広島県のJR西日本と対戦しました。
試合は両チーム無得点で迎えた3回表、1アウトランナー1塁2塁の場面で2番・國分がライトへのタイムリー2ベース。日鉄ステンレスが先制しこの回、さらにもう一点を加えます。

62年前に「八幡製鐵光」として創部した硬式野球部。「新日本製鐵光硬式野球部」時代には社会人選手権に6回出場し河本育之さんや現監督の高村良嘉さんなど多くのプロ選手を輩出しています。
しかし、1994年支援体制の見直しにより活動が中止に・・・クラブチーム・「光シーガルズ」としてチームを存続させてきました。

その後、硬式野球部の復活を望む声が強まり4年前、再び企業チームに登録。今シーズンは14人の新人を補強し、さらにおよそ30年ぶりに応援団も復活させました。

(高橋良アナ)
「非常に多くの方200人が詰めかけていますそしてこの応援団の方々も去年復活しまして日本選手権に向け後押ししてます」

(日鉄ステンレス応援部 山近和浩GM)
「平成6年に廃部になって古株の50過ぎだがみんな4,5人若い人が加わって総勢15人」
「何十年の蓄積なので2点入った時涙しました」

日鉄ステンレスは3対3の同点で迎えた7回裏、1アウト満塁のピンチを背負います。
ここでマウンドに上がったのは元広島東洋カープの畝章真。ここをゲッツーで終盤の大ピンチを脱します。

そして、試合は延長・タイブレークに突入!
10回表!ノーアウト1・3塁で9番・甲斐のタイムリー!
さらに2番國分が2点を追加。この回一挙3点を奪い勝ち越します。

そして、その裏。歓喜の瞬間が・・・
(高橋良アナ)
「日鉄ステンレス30年ぶり7回目日本選手権を掴み取りました応援団が歓喜の万歳」

(日鉄ステンレス硬式野球部坂本 耕哉キャプテン)
「会社の方々がすごく応援してくれいるので選手も気持ちよく野球にいけるし、それを結果でしっかり恩返ししようというのが出た」
「ここで満足するのではなくまずは1勝1勝して日本一を目指してやっていきたい」

日鉄ステンレス硬式野球部は11月3日から大阪府などで開かれる社会人野球日本選手権に中国地区第2代表として出場します。