KRY山口放送

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巨額の詐欺事件が発生しました。「仮想通貨の売買に投資する」そんな話にだまされ、宇部市の60代の男性が現金3220万円をとられる詐欺事件が発生しました。

被害男性のもとに実際に送られたSNSのトーク画面には
「抽選結果が発表され、おめでとうございます!合計で164ロットが当選しました」
「再度、おめでとうございます」

どこか、たどたどしい日本語が並びます。

被害にあったのは、宇部市に住む60代の男性です。
宇部警察署によりますと、男性はことし6月、スマートフォンで見た記事に添付されていた架空の投資会社のSNSアカウントに登録。登録後のアンケートに応じると、4000円分の電子マネーが送られてきました。
これで会社を信用し、投資会社のアドバイザーを名乗る男などとSNSでやりとりをはじめた男性。

「仮想通貨の売買に投資する」「優良な仮想通貨で、購入できると大幅な利幅が出る」などと言われ、ことし6月から8月にかけ、現金あわせて3220万円を指定された口座に振り込み、だまし取られました。

男性が使っていた架空の投資会社が運営するアプリには、実際に仮想通貨が変動しているよう信じ込ませるような表示が。アカウントに表示されていた利益は、実に1億円を超えていたといいいます。

男性はこの大金を引き出そうと指示通りに現金を振り込みましたが、お金は入金されず不審に思って警察に相談して、被害が発覚しました。

警察は、インターネット上で簡単に投資ができるという誘いは詐欺の可能性が高いとして、注意を呼びかけています。