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8月に亡くなった背景画家・山本二三さんの作品展が11月から下関市立美術館で始まるのを前に、作品の魅力などを紹介する解説会が17日、開かれました。

下関市で開かれた解説会には、およそ20人が集まりました。

山本二三さんは、「天空の城ラピュタ」や「火垂るの墓」などで美術監督を務めた背景画家で、8月に70歳で亡くなりました。

解説会では、市立美術館の薮田淳子学芸員が、山本さんは、短時間で姿を変える雲の表現を得意としていたことや、故郷の五島列島を描いた五島百景を10年かけて完成させたことなどを紹介していました。

(藪田学芸員)
「彼の雲の描写というのは、ファンの方の間で二三雲、ラピュタ雲と呼ばれています。ただ背景としての雲というのではなく、登場人物の心情をあらわすような雲の表現をされています」

下関市立美術館の開館40周年を記念した山本さんの作品展は、11月19日から開催され、手書きの背景画や制作用具などおよそ220点が展示されます。