KRY山口放送

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 南極観測船・砕氷艦「しらせ」の乗組員による出前授業が岩国市の中学校で開かれました。 

「しらせ」は日本唯一の南極観測船・砕氷艦で、南極・昭和基地への物資・人員の輸送や観測支援を行っています。

 岩国市では今月、26年ぶりに「しらせ」が一般公開される予定でしたが、他の貨物船のスケジュールの都合により広島県呉市での実施に変更されました。

 乗組員による出前授業は当初の予定通り行われ海上自衛隊員で「しらせ」の航海長を務める小坂樹範さんが岩国中学校を訪れました。

 4月に南極から帰ったばかりの小坂さんは「しらせ」や昭和基地のほか、南極で見られる動物や地球温暖化の影響なども紹介しました。

(小坂樹範航海長)
「色々な天候状況によって氷山が動く。こんな氷山が至る所にあり、動く。毎日「しらせ」は立体迷路をやっているような感じ」

(女子生徒)
「しらせの艦内の生活は楽しそうだと思った」
(男子生徒)
「科学に興味があるので(南極のことを)調べてみようと思う」

 「しらせ」が持ち帰った南極の氷も登場。

 氷には数万年前の空気が含まれているとの説明を受け生徒がその感触を確かめていました。