KRY山口放送

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 上関町の中間貯蔵施設の計画を巡りきょう(13日)、町議会の一般質問が行われました。

 「町に活気があふれる」「容認を撤回すべき」。推進、反対それぞれの立場から町長の考えを質しました。

 午前8時頃の上関町役場、町議会の傍聴席20席に対して町の内外から46人が傍聴を希望し集まりました。

 きょう(13日)行われた一般質問では、中間貯蔵施設に推進の立場が4人、反対の立場3人、合わせて7人の議員が質問に立ちました。

 地域振興策として中間貯蔵施設が浮上したことの是非や調査容認までのプロセスに関して西町長に考えを質しました。

(推進派 右田千賀子議員)
「もし中間貯蔵施設ができれば施設で働く人たちが町に入ってくると町に活気があふれるのではないでしょうか」
(西町長)
「衰退していく町を黙って見ているわけにはいかない」「今後も皆様方とともにこの町の将来についてしっかりと話し合い理解を深めながら進めて参りたい」

(反対派 山戸孝議員)
「町内外において冷静な議論をするためにまずは中間貯蔵施設について調査容認の判断をされたがいったん撤回するべきだと考えますが町長の考えをおたずねいたします」
(西町長)「町の将来を決める大事な問題だとおもいますので 住民みんなできちんと判断できるよう取り組んでいただきたい 従いまして調査容認を撤回することは考えておりません」「住民の皆様にとっても自分たちの町の未来は自分たちで決めると言うことを今回のことをきっかけに考えていただきたいと思っております」

 また、柳井市や田布施町、平生町の市長や町長から中間貯蔵施設の調査受け入れに関して懸念する声が上がっていることについては「首長のコメントについて何か言う立場にはないが上関町の意思は町が決定するということは理解してもらってると思っている」としています。

 上関町議会はあす(14日)、最終日を迎え、茨城県にある東海第二原発の使用済み核燃料の貯蔵施設視察費用を盛り込んだ補正予算案などが採決されます。

 補正予算案が可決されると視察に向け調整が進められていくということです。