KRY山口放送

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 中国電力が上関町に使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設を検討していることについて、岩国基地に配備されている軍用機の墜落事故が懸念されるなどとして岩国市の市民団体が中国電力と上関町に抗議文を送りました。

 今月(9月)15日付の抗議文を中国電力と上関町に送ったのは、岩国基地の機能強化に反対する市民団体「瀬戸内の静かな環境を守る住民ネットワーク」(瀬戸内ネット)です。

 抗議文では、中国電力が中間貯蔵施設の建設を検討している上関町の地点から岩国基地までの距離はおよそ42kmと指摘。

 1988年に岩国基地を離陸したアメリカ軍のヘリコプターが愛媛県の伊方原発付近に墜落した事故を挙げ、「もし航空機が中間貯蔵施設に墜落したとすれば想像を絶する甚大な被害が引き起こされる」とし、岩国基地周辺への建設計画に抗議しています。

 岩国基地には2018年までに空母艦載機部隊が移転し東アジア最大級のアメリカ軍基地となったほか、海上自衛隊の航空部隊も共同運用していて、配備されている日米の軍用機はおよそ150機です。