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 ブンデス昇格組SVダルムシュタットは水曜日に、ホームスタジアムの命名権を引き続き、メルクKGaAは少なくとも2028年まで確保したことを明らかにした。さらに同社とはプレミアム・パートナーシップと、メルク・ジュニア・トレーニングセンターとメルク・リリエン・サッカー・ボーディングスクールの命名権を2028年まで延長。

 ダルムシュタットのリュディガー・フリッチュ会長は、「このメルク社による明確なコミットは本当に特別なもの。これは大きな信頼に裏打ちされた、長年の協力関係によって導かれた結果であるんだ。無論そのスタジアムの名前には、アム・ベレンファルトアという名前も残されたことは、その経緯からいってあまりに当然のことだ」と胸を張った。

 2014年から「メルク・シュタディオン・アム・ベレンファルトア」の名前でホームゲームを開催、翌年にはプレミアムパートナーとなった、ダルムシュタットに本拠地を構える化学・医薬品メーカーは、2016/17シーズンに小児がんの子どもたちとその親族を支援する “Du musst kämpfen “イニシアチブに賛同し、スタジアム名を「ヨナタン・ハイメス・シュタディオン・アム・ベレンファルトア」に改名したことで、ドイツ全土の注目を集めた。

 「いかにスタジアムについて、そして青少年育成に関して、自らをどのように位置づけているかを考えているか」という点について、フリッチュ会長は改めて同社を称賛。一方のメルク社のカイ・ペックマン取締役は、「私たちにとってこのスタジアム命名権の延長は、1つの公約でもあります。このことを通じてダルムシュタット、クラブ、ファン、地域全体に対する私たちとしての責務、そして連帯感というものを示すことになると考えています」と語った。

ダルムシュタット、マティアス・バーダーが大腿を負傷

 ダルムシュタットは、マティアス・バーダーが大腿を負傷したことを発表した。同選手は合宿中に負傷を抱えたとのことで、3バックの前にあたる右サイドで不可欠な存在となっているディフェンダーは、年始数試合は睾丸の手術のために離脱したものの、終盤に復帰しリーグ戦26試合に出場。kicker採点3.04をマークし昇格に貢献していたものの、これからしばらく離脱を余儀なくされることになる。

 2020年夏に出場機会を求めてケルンから加入した同選手は、ここ2年間では右サイドにおいて絶対的な存在となっており、ただ前述の離脱期間でも穴埋めにあたったフランク・ロンシュタット、エミール・カリッチが代役候補ということになるだろう。特に後者はこの準備期間で右サイドで多くプレーする姿が見受けられており、今夏加入のファビアン・ニュルンベルガーも両サイドでプレーが可能。選択肢は数の上では揃っている。

MERCK-STADION AM BÖLLENFALLTOR! Unsere Heimspielstätte wird auch in Zukunft diesen Namen tragen. Die @merckgroup hat sich bis mindestens 2028 die Namensrechte am Stadion gesichert #sv98
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Foto: Joaquim Ferreira/Merck pic.twitter.com/JImgFlfqAS

- SV Darmstadt 98 (@sv98) August 2, 2023