医師に聞く豊胸手術の自然な仕上がりを左右するデザインのコツと注意点 理想のバストを手に入れるには?

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「豊胸に興味はあるけれど、自然に仕上がるのか不安……」「不自然になったり、違和感が出たりしてバレたらどうしよう……」という悩みを抱えている人もいらっしゃると思います。今回は「豊胸手術デザイン時のコツと注意点」というテーマで、豊胸手術の種類・効果・注意点などについて「ジョウクリニック」の重本先生に解説していただきました。

豊胸手術で自然な形のバストを目指すには? 不自然に見えない方法はある?

編集部

豊胸手術にも、いくつか方法があるのですか?

重本先生

そうですね。豊胸手術は大きく分けて、シリコンのバッグを埋め込む「シリコンバッグ豊胸」、身体のほかの部分から脂肪を取ってきて注入する「脂肪注入豊胸」、吸収されにくいヒアルロン酸を注入する「ヒアルロン酸豊胸」の3種類があります。

編集部

不自然に見えない豊胸手術はありますか?

重本先生

違和感が生じるかどうかは、施術を受ける人によって変わります。例えば、体型的に太めの人がシリコンバッグを入れても不自然には見えません。しかし、肋骨が浮き出るような痩せ型の人が、あまりに大きいシリコンバッグを入れると輪郭が出て不自然に見えてしまうこともあるでしょう。

編集部

豊胸手術によって、自分の理想の大きさにできるのでしょうか?

重本先生

シリコンバッグ豊胸については、ある程度自由に大きさを決めることができます。時間が経つにつれて多少は垂れてきますが、基本的には手術後に形や大きさが大きく変わることはありません。脂肪注入豊胸とヒアルロン酸豊胸については、入れたい場所に入れることはできますが、注入した分が全て定着するわけではありません。また、手術直後の大きさや形もずっとはキープされません。

編集部

豊胸手術が他人にバレることはないのでしょうか?

重本先生

基本的には、バレずにバストアップができると考えていいと思います。とくに最近の施術は技術が発達してきて、ますます自然に仕上がるようになってきています。

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編集部

理想のバストにするには、どうしたらいいですか?

重本先生

まずは、自分が「どんなバストにしたいのか」を把握することですね。とにかく大きくしたいのか、バレない程度に自然なサイズアップをしたいのかなど、どうなりたいかによって最適な方法は変わってきます。

編集部

例えば、どのような選び方がありますか?

重本先生

とにかく一度でサイズを大きくしたいという希望がある人には、シリコンバッグ豊胸をおすすめしています。一方で、異物を入れずに理想のバストに近づけたい人は脂肪注入がおすすめです。

編集部

施術を選ぶ際の注意点などもあれば教えてください。

重本先生

先ほどもお伝えしましたが、ご自身の希望を明確に伝えてください。あとは、体型や年齢、生活習慣などによっても最適な方法というのが異なりますので、信頼できる医師と相談しながら決めるのがいいと思います。

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編集部

手術の傷跡は目立つのでしょうか?

重本先生

シリコンバッグ豊胸の場合は皮膚を切開するため傷ができますが、ワキの下のシワに沿って切開しますので、時間の経過とともに目立たなくなります。他方で、脂肪注入豊胸とヒアルロン酸豊胸については、針を使って注入するので、傷跡は1週間ほどで目立たなくなりますし、ほとんど残りません。

編集部

効果の持続時間に違いはありますか?

重本先生

はい。シリコンバッグ豊胸の場合は、半永久的に効果が持続します。反対に、ヒアルロン酸の注入は1年ほどで元のサイズに戻ります。また、脂肪注入による豊胸は、注入した脂肪が全て定着するわけではなく、何割かは定着せずに死滅してしまうため、注入直後の70~90%くらいが持続するイメージですね。そのため、複数回受ける人が多い印象です。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

重本先生

最近は豊胸手術も身近なものになり、20代から受ける人も増えてきています。なかには親御さんと一緒に来院する10代の女性もいらっしゃいます。どの豊胸方法も効果を実感できる方法ではありますが、「どの施術でもいい」というわけではありません。どういった目的で、年齢や体型がどうなのか、などをトータルで考慮して、最適な方法を提案させていただきます。「とにかく大きくしたい」という希望だけだと、医師側も困惑してしまうと思います。理想のバストに近づけるためにも、事前に丁寧にヒアリングしてくれる医療機関を選ぶようにしましょう。

編集部まとめ

今回は、豊胸手術の種類や「理想のバスト」に近づけるためのコツと注意点について、お話を伺いました。最近は若い女性にもだいぶ身近になってきた豊胸手術とはいえ、やはり事前の丁寧なカウンセリングが重要とのことでした。信頼できる医師に希望を伝えて、相談に乗ってもらったうえで決めていくのが安心だということがわかりました。

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