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　VfBシュトゥットガルトのオーストリア合宿は、そもそも５泊６日と比較的短期間で予定され、いよいよ日本代表に参加していた主将の遠藤航、伊藤洋輝らが合流するその矢先、合宿３日目にはすでに終了する運びとなった。前日の午後のセッションは雷雨のために中止となり、昨夜はそのまま雨が継続的かつ激しく降り注ぎ、大量の降水によってもはやピッチはまったくもって使い物にならない状態になってしまったのだ。「できれば予定通りしたかったのだけどね」とヴォールゲムートＳＤはコメント。「しかし使えるピッチがなくては話にならない」と言葉を続けている。

　とりわけ「共にハードな練習をするなら、共に楽しむことも必要だ」と、チームビルディングに重点を置きさまざまな催し物や、宿泊タイプを２人部屋から３人１組にするなど工夫を凝らしていただけに「残念だよ」と同ＳＤは型を落とす。「グループが共に成長していくことが大切なんだ」なお帰途前の午前中の練習はウェイトトレーニングとランニングトラックで汗を流した選手たちは、予定されている残りのプログラム、とりわけチームビルディングなどをシュトゥットガルトに戻って継続するとのこと。ただ土曜のフィテッセとのテストマッチが予定通りに行われるかはわからない。

ミッテルシュテートが左膝を負傷

その一方でシュトゥットガルトではファビアン・ブレッドロウの大腿に水が溜まって個別調整を続けており、同様にエンツォ・ミローも大腿の負傷で軽いランニングメニューを行っているところ。コンスタンティノス・マヴロパノスのように間も無くの復帰が見込まれるが、ただ今夏にヘルタ・ベルリンから加入しているマキシミリアン・ミッテルシュテートが、相手選手のシュートを至近距離でブロックした後、痛みで顔を歪めながらピッチに倒れ込むハプニングが発生。

　それから２６歳の左サイドバックの下にチームドクターがかけつけ、左膝の状態を確認した後に内側側副靱帯を損傷してることが判明。これからしばらくの間は離脱を余儀なくされる。特にシュトゥットガルトでは現在、左サイドバックの主力をつとめてきたボルナ・ソーサの去就が注目されているところであり、仮に長期離脱となればシュトゥットガルト首脳陣にとっては頭の痛い問題となりうる。

ＣＬ出場を夢見る、元バルサファンのソーサ

　「いまはとても体調はいい」というソーサはＣＬ出場を夢見る中で「夏の移籍市場は長いし、何が起こるかわからない」とコメント。なかでも元バルサファンとして「スペインが一番魅力的で、イタリアやスペインはクロアチアとスタイルが似ているんだ。もちろん最強リーグのプレミアも興味深い」と述べ、ブンデスについては「上位３分の１が左サイドバックを獲得したからね」と非現実的との見方を示した。「他クラブとの接触はまだないよ」。ただ「すべての関係者が納得いく」ことが重要で、残留の可能性も残されているとも強調している。

シュトゥットガルト、ファギルをブンデス２部昇格組にレンタル

　その一方でVfBシュトゥットガルトは若手選手、ワヒド・ファギルを再びレンタル移籍による武者修行に出した。これまでFCノアシェランにレンタル移籍していた19歳のデンマーク人ストライカーは、今回はブンデス2部に昇格したSVエルフェアスベルクに加入。ちなみに前述のノアシェランとの契約には１００万ユーロでの買い取りオプションが付随していたがこれは行使されておらず、シュトゥットガルトとの契約は2026年まで残されている。

ぺレアのカールスルーエ移籍は停滞

　昨季は途中出場ながら１６試合に出場するなど、さらなる飛躍を期しているフアン・ホセ・ペレアは、更なる飛躍を期して精力的に取り組むも新戦力の加入などで出場機会の確保の見通しは暗く、そのためブンデス２部カールスルーエへの移籍でほぼすでに合意へと達していた。ブドゥ・ジヴジヴァッツェの後釜としての期待だったのだが、しかしながらそのグルジア人選手の売却が突如としてキャンセルとなったために、ぺレアは宙に浮いた状態となっており、いまはカイザースラウテルンなどからの関心も寄せられているところ。

Wegen der starken Regenfälle ist der Trainingsplatz in #Neukirchen bis auf weiteres nicht bespielbar. Weil weitere Niederschläge angekündigt sind, wurde heute entschieden, das Trainingslager vorzeitig zu beenden und nach Stuttgart zurückzureisen.#VfB | #Trainingslager pic.twitter.com/aQJM3tkgW0

- VfB Stuttgart (@VfB) July 19, 2023