7月19日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーにジャーナリストの速水由紀子さんが出演した。速水さんはマッチング・アプリの実態を調べるため、婚活アプリで1年半の間に200人とマッチングした調査結果をまとめた『マッチング・アプリ症候群 婚活沼に棲む人々』を先月、発売している。

大竹まこと「200人の方とマッチング・アプリで会ってみた。マッチング・アプリって、簡単にいうとどんなものですか?」

速水由紀子「会員の人が女性、男性がほぼ同じ比率で登録していて、その人の写真やプロフィールを見て、気に入ったら『いいね』のスタンプを送るんですね。それを見た相手が『気に入った』と思えば『いいね』を返す。マッチング成立、となるわけです。そうするとメッセージが交わせるようになります。もう少し近づきたい、となったら『LINE教えて』と」

壇蜜「LINE IDを」

速水「『今度会わない?』『ご飯行かない?』……となって、会う。2、3回会って『付き合おうか』、もしくは『合わないな。ごめんなさい』となるか」

壇蜜「付き合ってデートにこぎつけるまでは人によって様々?」

速水「メッセージを交わしている時間が人によって違うんですけど、女性はどちらかというとメッセージを長く交わして、人柄をちゃんと知りたい。男性は『とにかく会いましょう』『飲みに行きましょう』という人が多い」

婚活アプリを使って200人とマッチングしたという速水さん、相手は19歳から72歳までと幅広かったと語る。ピクニックの約束をして公園に行ったら、いきなり抱きつかれたこともあると、危険を感じた体験も明かした。

速水「危険な人もいますし、既婚者ということを隠している人もいます。婚活アプリを謳っているところは、結婚を前提ということで、入る(登録する)ときに誓わされるので『既婚者はダメ』と言われるんですけど、自己申請なので。独身証明書を出せるんですけど、出せなくても登録はできる。『僕は独身です。10年前に彼女と別れました』なんて言っていれば、それを本当のことだと信じてしまう人が多いんですね。仕事もごまかせてしまうし」

壇蜜「証拠がないですもんね」

マッチング・アプリのメリットとして「修羅場がない」という点が挙がった。

速水「『やめて! 別れたくない!』というのを駅の改札口とかでたまに見ますけど……」

大竹「男が泣いたり、女が泣いたりね」

速水「ああいうのを見て『つらいんだな』と思いますけど、アプリだとそれがないんですね。イヤになったら退会、ブロックすればいいんです。ブロックは相手を排除するということですけど、相手に『この人は退会しました』と表示される。追っかけようがなくなるんです」

大竹「LINEを交換していたら?」

速水「LINEも相手をブロックすればいいんですよ。ミュート機能もありますし」

大竹「じゃあ最初に住んでいる所とかを明かさなければ断ち切れる」

速水「そうですね。だからそこの一歩は考えないと、つきまとわれるリスクがあります」