アイナ・ジ・エンド
“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのメンバーとして活躍し、先般・6月29日に解散したばかり、ソロアーティストとなったアイナ・ジ・エンドが、11日の都内で、主演映画『キリエのうた』の完成報告イベントに出席。主演に抜擢したのは岩井俊二監督で、そのオファーを聞いたときの心境として「本当に夢みたいでした」と振り返った。

音楽は、1996年公開の『スワロウテイル』、2001年の作品『リリイ・シュシュのすべて』以来、長年タッグを組んできた小林武史氏が担当。二人が奏でる新たな映画において、アイナは、歌うことでしか"声"が出せない路上ミュージシャン・キリエを演じている。

あいさつに立ったアイナは「私は音楽が大好きで、ロックンロール一辺倒というような人間だったのですが、そんな私を岩井さんが見つけて下さって…いや、拾って下さって」と言い直し、「本当に夢みたいだなと思いました」としみじみ語った。

そして、主人公を演じるにあたって「でも、途中からは、これを夢で終わらせちゃいけないと思えてきて、広瀬すずちゃんと松村北斗さんがいつも近くでリードして下さって、最後まで、何とかやり遂げたなと思っています。なので、今は、本当に素敵な経験をさせてもらったなと思っています」と支えてもらったことに感謝した。

この日の舞台あいさつでは、松村北斗(SixTONES)、黒木華、広瀬すず、岩井俊二監督が同席したほか、追加キャストの発表もあり、その中から、粗品(霜降り明星)、大塚愛、江口洋介、吉瀬美智子、奥菜恵、浅田美代子、北村有起哉らもステージに上がった。

また、新たなニュースとして、アイナが主題歌『キリエ・憐みの讃歌』の詞と曲を書き下ろしたことを明らかにし、来場者に向けて生歌で届けた。

▼ 主題歌『キリエ・憐みの讃歌』を生披露した、アイナ


▼ (左から)アイナ・ジ・エンド、ギター演奏を担当した羊毛


アイナの歌唱を最前列で楽しんだ松村は「劇中で生歌を聞くチャンスはあまり多くありませんでした。ただ1シーンだけ、隣で聞けることがあって、そのことを思い出しました。この歌声によって、この作品が図太くなると改めて実感しました」とコメントした。

広瀬も次のようにコメントを残した。「アイナちゃんは、お芝居も含めて周りの環境であったりとか、景色とか温度などを吸収して表現される方です。今日はですね、そんな現場とは違う声と魂とかを感じられて嬉しかったです」とアイナの才能と魅力を言葉にしていた。

映画『キリエのうた』は、10月13日から全国ロードショー。


▼ (後列左から)粗品、北村有起哉、大塚愛、奥菜恵、浅田美代子、岩井俊二監督
(前列左から)江口洋介、黒木華、アイナ・ジ・エンド、松村北斗、広瀬すず、吉瀬美智子


▼ 『キリエのうた』60秒予告


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映画『キリエのうた』…公式WEBサイト