イタリアのバイク関連製品ブランド「Acerbis」がホンダの125ccバイク「モンキー」をカスタムして4183.8kmに及ぶ無給油走行に成功しました。

ACERBIS GETS ITS FIRST GUINNESS WORLD RECORD® TO CELEBRATE 50TH ANNIVERSARY | Acerbis Corporate

https://www.acerbis.com/en/news/corporate/details/154

Acerbisは50周年を記念してバイクでの無給油走行距離の世界記録樹立を目指す「AC50」プロジェクトを進めていました。世界記録に挑む車両はホンダの125ccバイク「モンキー」をベースにカスタムしたものを使用。ホンダの公式サイトではモンキーの燃費は70.5km/Lとアピールされており、無給油での長距離走行にはピッタリな車両というわけです。



モンキーのタンク容量は5.6Lで、単純に計算すると1回の給油で394.8km走行できます。125ccバイクとしては十分な走行距離ですが、世界記録を樹立するにはまだまだ足りません。



そこで、Acerbisは最大108Lものガソリンを給油可能な巨大タンクを作成しました。



巨大タンクをバイクに取り付けるとこんな感じ。車両の全体をガソリンタンクが覆っています。



塗装を施して、最終的に完成したカスタムモンキーが以下。車両の両サイドにガソリンタンクがボコっとはみ出しています。



カスタムモンキーが走行した軌跡が以下。イタリアのアルビーノを出発してオーストリア、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーと数多くの国を通過しています。



無給油走行は時速約70kmで続けられ、3人のドライバーが交代で運転を担当したとのこと。総走行距離は4183.8kmに達し、ギネス世界記録に認定されました。



参考までに日本の北海道本島最北の地「宗谷岬」から九州本島最南端「佐多岬」まで高速道路を使わずに行く場合の距離は2762kmです。つまり、Acerbisのカスタムモンキーなら無給油で日本列島を縦断できるというわけです。