PKを外したムココとエンガンカムに、SNS上で人種差別行為が展開

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グルジアにて開催中のU21欧州選手権にて、ドイツ代表はユスファ・ムココ、そしてイェシク・エンガンカムがPKを外すなど、イスラエルを相手に1−1の痛み分けという残念な出だしをみせることになってしまった。そしてこれに大いに失望を感じた一部のファンたちが、その後にSNSにて激しい人種差別的発言を展開。猿の絵文字に加えて、インスタグラムでは両選手のアカウントが標的とされるなど、ムココ自身が直接反応する展開までみせている。
「まったく愚かな人たち」からのコメントに心を傷つけられた若きアタッカーは、「本当にひどいコメントだと思うよ。勝てばドイツ人で、負ければ黒人なのか。そして猿のコメント。ああいうことは本当にサッカーの世界にふさわしいものではない」と言葉を続けた。「最低だよ」そうもらした18歳のストライカーにとって、今回のようなことは何も初めて経験するものでもない。「ただ今回に関してば特に辛いところはあったけどね。PKを決めるために懸命にプレーしているにもかかわらず、僕ら2人とも外してしまったから」
ただ批判の声は受け入れても、決してこのような人種差別を受け入れるような用意はない。「僕たちは皆、同じように血が流れている人間同士だということ。ちょっとずつ、ゆっくりででも、僕たちはシグナルを送っていかなくてはならないんだ。コメント機能を停止するようなことは誤ったアプローチであり、こういった愚かな人たちと僕らはしっかりと戦っていかなくてはならないものだと思う」加えてこの試合ではオフサイドポジションで得点を防いだ不運な場面も。果たして18歳の若者はこれからどう対処していくのか。「僕はイェシクに顔を下げるんじゃないと伝えた。僕たちはチームであり、そしてサッカーをするために頑張っているんだから」とムココ。
またドイツU21代表アントニ・ディ・サルボ監督は、この件について「そもそも基本的にインターネット上において、匿名で発言をしそして選手たちに人種差別的に侮辱するような行為など、決して容認できることではないんだ。それははっきりと言わなくてはならない。彼らはドイツのために懸命に全力でプレーするドイツ人。だから私自身もこのようなことに心を痛めているし、非常に失望しているよ」とコメント。「こんなことはサポートにも何にもならない。今はいかに選手たちを奮起させていくか。もちろん不安など感じていることではあるだろうけど、それでもいかなる差別も人種差別行為も最低の行いでしかない」と糾弾した。
そんな中でムココは土曜日に行われたバトゥーミでの最終調整に参加することなく、練習場から数キロほど離れた宿泊地にとどまり続けた。ディ・サルボ監督によれば筋肉系の問題を抱えているtのことで、ただこの日ウォーミングアップに参加したヨシャ・ヴァグノマンとともに、日曜日に控えるチェコ代表戦での出場を見込んでいるという。様々な理由により大きな重圧にさらされることになったムココだが、改めてこの試合に向けて「是が非でも勝利しなくてはならない」と意気込みを見せており、指揮官も「ムココは大いに失望していたし、この試合の入り方もよくはなかった。そしてもしもあのPKを決めていればもっと楽にプレーできていたかもしれないが、ただそれでも彼がチームのために身を粉にして戦っていたことに変わりはない」と述べている。
