田中碧、プレミアリーグ行きの可能性が浮上? ウェストハムとフルアムが関心か

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 デュッセルドルフに所属しているMF田中碧に、プレミアリーグの2クラブが関心を示しているようだ。ドイツメディア『Rheinische Post』が21日に報じた。

 田中に関しては4日、ドイツメディア『ビルト』によって2022−23シーズン限りでのクラブ退団を希望していることが報じられていた。デュッセルドルフのクラウス・アロフスSD(スポーツディレクター)は同メディアを通して「アオは数週間前に我々のところに来た。クラブを去りたいと伝えられたよ。彼はドイツ国内にこだわらず、1部リーグでのプレーを望んでいるんだ」と発言。新シーズンの去就に注目が集まっていた。

 今回の報道によると、ウェストハムとフルアムが田中に関心を示しているという。現時点で両クラブから具体的なオファーは届いていないものの、数日以内に合意に発展する可能性も低くはないと伝えられた。アロフスSDは同メディアに対して「アオがどのレベルでのプレーを望んでいたのかは初めから明らかだった。彼が求めていたレベルは2部リーグではない。けれども、彼は我々に『絶対に出ていきたい』と言ったわけではないんだ。お互いに納得できる状況となれば、(移籍は)まったく問題ないという話だ。仮に移籍がうまくいかなければ、彼は我々の選手であり続ける。来季も良い仕事をしてくれるはずだ」と現状を説明。加えて、「近い将来、我々にとって良い解決策、つまり納得できる移籍先が見つかる可能性は決して低くない。そのための材料は揃っている」と続け、田中の獲得を検討しているクラブが少なくはないことを示唆した。

 なお、田中とデュッセルドルフの現行契約は2025年夏までとなっている。契約には500万ユーロ(約7億8000万円)の契約解除条項が含まれていたものの、『Rheinische Post』によると同条項は5月31日付で失効しているという。デュッセルドルフは田中をおよそ100万ユーロ(約1億6000万円)と見られる移籍金で川崎フロンターレから獲得しており、300万ユーロ(4億7000万円)を下回るオファーであっても利益を生み出せることから首を縦に振る可能性は低くないとのことだ。

 2022−23シーズン、田中はブンデスリーガ2部で22試合に出場して1ゴール1アシストを記録。4月9日に行われた第27節のビーレフェルト戦(2−2)にて右ひざの内側靱帯断裂というケガに見舞われ、残るシーズン全試合を欠場していた。デュッセルドルフは最終的にブンデスリーガ2部を4位でフィニッシュ。4シーズンぶりの1部復帰を逃していた。

 ケガから復活を目指す新シーズン、田中はプレミアリーグでプレーすることとなるのだろうか。今後の動向に注目が集まっている。