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 もはや時間の問題でしかなかった今季のセリエAの優勝争いの行方だが、木曜夜にウディネーゼ戦を1−1としてSSCナポリが、本拠地の名前も冠するディエゴ・マラドーナ時代以来となる、33年ぶりの優勝を果たした。過去10年で4度の3位と3度の3位を手にしてきたナポリファンにとっては、まさに待望のタイトル獲得であり、スパレッティ監督も「強豪たちを相手にして、手にすることができた。特にCL準々決勝でACミランに敗退した後は容易ではなかったが、選手たちはよくやってくれた」と喜びもひとしお。「私のキャリアは高級車に乗って進むようなものではなく、ヒッチハイクのように歩み積み重ねてきたもの。だから最終的にこのスクテッド獲得によって、この長年の努力が報われたのだ」と言葉を続けている。

歓喜に沸くナポリ市内で殺人事件が発生

 また当然のことながらファンの喜びも当然ながら凄まじいものがあり、現地のスタジアムでは優勝の瞬間にファンがピッチに乱入。そこで8人が負傷しており、ナポリ市では多数の警察も配備される中で、6万人がスタジアムのスクリーンを通して観戦。そこでチャントを歌いフラグを振り、ファンを乗せたスクーター隊が通りを轟き、ベスビオ山の麓の街では照明弾などが多数使用され、まるで花火大会のような状態へ。その結果3人が火器類で負傷。さらに銃撃によって同じく3人の負傷が確認されており、加えて1人の死亡も明らかとなっている。なおマンフレディ市長はRadio Anch’ioの取材に対して、祝賀会との今回の事件との関連については否定。あくまでこれは犯罪との見方を示した。