レアル・マドリード戦で決勝ゴールをマークした久保建英【写真:Getty Images】

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レアル戦で完璧な読みからゴールを決めた久保、ユーモアを交えた発言に現地メディア言及

 スペイン1部レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英は、ラ・リーガ第33節のレアル・マドリード戦で、先制ゴールを挙げて2-0の勝利に貢献した。

 相手のプレーを読み切る見事なゴールで、古巣である欧州王者撃破の立役者となった久保だが、試合後の読みは外れたようだ。スペインメディア「Football Espana」が報じている。

 今季、レアルからソシエダに完全移籍した久保は古巣に強烈な恩返しをして見せた。後半2分、DFミリトンがGKティボ・クルトワにバックパスを出すと読んだ久保は、パスコースに入って左足でワンタッチシュートをゴールに決めた。このゴールで先制したソシエダは、同40分にも追加点を挙げて2-0で勝利。来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に前進する勝ち点3を得た。

 試合後、久保は「僕たちは、とても嬉しいし、自分たちがやり遂げていることを誇りに思う。ホームで残っていた最も難しい試合だったし、勝利することができて良かった」と振り返った。そして「すべての側面で、最高のソシエダを見せられた。重要な5つの試合が残っているが、この試合も重要だった。その試合で勝ち点3を取れたから、これを続けていければ、目標を達成することができると思う」と、コメント。実際に5位のビジャレアルとの勝ち点差を8に広げており、来季のCL出場権獲得は大きく近づいた。

 自身のゴールについても、久保は「ヨーロッパで最高のクラブの1つから得点ができて嬉しい。明日はマルカに僕の写真が載るだろうから、お土産に一部買おうと思う」とユーモアを交えて喜んだ。

 試合中には完ぺきな読みで決勝ゴールを決めた久保だったが、試合後の読みは外れたと伝えたのは「Football Espana」だ。久保の茶目っ気たっぷりのコメントに乗っかりつつ、「日本人スターの写真は一面のどこにも見当たらなかった。マルカは久保ではなく、セルビアでパルチザンに勝利したレアル・マドリードのバスケットボールチームの写真を採用したからだ。その後、レアルの敗戦を分析する記事には、久保の写真は載った。お土産になるものかもしれないが、久保は一面にふさわしい活躍をしたと思っていたに違いない」と報道。久保の心情まで推察しながらマルカ紙の一面について触れていた。(FOOTBALL ZONE編集部)