東武東上線「TJライナー」の車両に異変 「座席丸ごと交換」編成が登場 人気列車に何があった?
運行開始から約15年が経過した東武東上線「TJライナー」で座席が交換された編成が登場しています。 どのような変化があったのでしょうか。
あれ、この座席は…「TJライナー」に異変
東武東上線で運行されている座席指定制列車「TJライナー」。座席指定券を買えば必ず座れることで人気の列車ですが、2023年4月現在、座席が丸ごと交換された編成が登場しています。どのような変化があったのでしょうか。
TJライナー(画像:写真AC)。
「TJライナー」で使用される50090型電車は、2008年に登場。座席が進行方向を向いた「クロスシート」と、窓を背にする「ロングシート」のどちらにも転換できる「マルチシート」を採用していることが特徴です。この車両を皮切りに、西武の「拝島ライナー」や京王の「京王ライナー」、東武線〜地下鉄日比谷線の「THライナー」といった、同様の座席を備えた車両を用いた列車が相次いで登場しています。
50090型の座席を交換した編成について、東武鉄道広報部は、「TJライナーの座席の搭載から10年以上が経過しており、引き続き快適な車両を提供するため2022年3月に座席のリニューアルを実施しました」と話します。
新しい座席は、リニューアル前の座席とモケットの柄が同じなので一見区別がつきにくいですが、肘掛けがついたのが最大の相違点です。同社によると、リニューアル後の座席は70090型電車(THライナー)と同等のものを使用しているそうです。ただ、THライナーにあるドリンクホルダーとコンセントは備えていません。
東武50090型は全部で6編成あり、現時点で座席が交換されているのは1編成(51095編成)だけとなります。しばらくはレアな存在になりそうですが、他の編成に波及するのか気になるところです。