GWなどではとくに、国内線・国際線ともに空の便の混雑が予想されます。空港到着から保安検査場を通過までを少しでもスムーズに手続きできる”時短テク”はあるのでしょうか。航空会社に聞きました。

「どこの保安検査場を使うか」もポイント?

 ゴールデン・ウィークは国内線・国際線ともに空の便の混雑が予想されます。余裕を持って早めに空港に到着することが推奨されていますが、空港到着から保安検査場を通過までを少しでもスムーズに手続きできる”時短テク”はあるのでしょうか。

 フルサービスキャリアのJAL(日本航空)と、同じグループのLCC(格安航空会社)のジェットスター・ジャパンに聞きました。


上がJAL機、下がジェットスター・ジャパン機(乗りものニュース編集部撮影)。

――国内線の保安検査場を通過するまでに、時短ができるコツはありますか?

JAL:保安検査場通過時には必ず、おひとりさまにつき、搭乗券、二次元バーコード、ICカードのいずれか1つが必要です。検査場前で探す手間が省けますので、お手元に事前に必ず準備頂きますと幸いです。また、足首が隠れる履物や上着は保安検査場で脱いでいただく必要がありますので、事前にご準備いただけますと幸いです。

 お預け手荷物がない場合は、事前にお座席を指定いただいている場合に限り有人カウンターや自動チェックイン機に立ち寄らずそのまま保安検査場を通過いただけます。

 なお、羽田空港出発時に関しては、早朝はB、C検査場が混む傾向にあります。E、F保安検査場も合わせてご活用ください。また、B、C、Fの保安検査場では、PCやお飲み物を取り出さずに検査を受けていただける「JAL SMART SECURITY」を導入しておりますので、こちらもぜひご利用ください。

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 同じ質問をジェットスター・ジャパンにもしてみました。

JJPの時短テクは? 国際線では?

――国内線の保安検査場を通過するまでに、時短ができるコツはありますか?

ジェットスター・ジャパン:ジェットスターでは、オンラインチェックイン、および自動手荷物預け機のご利用を推奨しています。

 オンラインチェックインは、ご出発の7日前から35分前まで手続きが可能です。預けるお手荷物がなければ、そのまま保安検査場にお進みいただけます。また、成田空港・中部空港では「自動手荷物預け機」を運用中です。預けるお手荷物がある場合は、こちらを使用すれば搭乗手続きを待つ列に並ぶことなく、スムーズに保安検査場へと進むことができます。

 また、お手荷物の機内へのお持ち込みは、キャリーケースなどのお手荷物1個とハンドバッグなどのお手回り品1個の計2個、合計7kgまでとなります(フレックスBiz運賃および+7kgオプションを除く)。規定を超える手荷物は追加で料金がかかり、ご購入お手続きにもお時間を頂戴します。また、空港での追加購入は割高となりますので事前購入をお勧めします。


2022年GW期間の羽田空港国際線ターミナル(2022年4月28日、乗りものニュース編集部撮影)。

 今年のGWは、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年以降でみると、帰国後隔離や入国時のPCR検査などの水際対策が大きく緩和され、ほぼ「コロナ禍以前」のように帰国ができるようになっています。そのような状況の国際線ではどうなのでしょうか。

―国際線の利用時にも"時短"できそうなコツなどはあるのでしょうか。

JAL:事前のWEBチェックインや当日空港でのセルフサービス(自動チェックイン機や自動手荷物預け)の利用をおすすめいたします。また羽田空港ではJAL便でご渡航の際は、「Face express(顔認証による搭乗手続き)」のご利用で、さらにスムーズにお進みいただけます。

ジェットスター・ジャパン:これまで入国書類などの確認のために、国際線のチェックインカウンターでお手続きをしていただく必要がございましたが、今年1月から成田〜台北線、およびジェットスター航空の成田〜ケアンズ線、ゴールドコースト線では、一部国際線で自動チェックイン機および自動手荷物預け機を使用しての搭乗手続きができるようになり、搭乗手続きの時間を大幅に短縮することができるようになっています。

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 2社ともに、乗客自身のスマートフォンなどのデジタルデバイスを活用することや、手荷物預け機をはじめとする最新の装置を活用することが、空港に到着してからスムーズに搭乗口へ行ける鍵となりそうです。