「バスビュー」はありません。それでも最高!

あの“昼行”完全個室付きバスが増えたぞ!

 兵庫県北部を拠点とする全但バスがこのほど、「完全個室」付きの高速バス車両を増備、2023年4月にSNSへ投稿しました。


全但バスの完全個室「グリーンルーム」追加投入車(画像:全但バス)。

 同社は「LuxRea(ラグリア)」のブランド名で高速バスを展開し、2021年末から、個室シート「グリーンルーム」2席を備えた車両を導入しています。4列シート車の8席を取り外し、床から天井まで達するパーティションで仕切られた個室を据え付けたもので、扉を閉めることもできる「完全個室」です。高速バスにおける同様のタイプの個室は国内2例目でした。

 今回、既存車両1台を改造したことで、個室付き車両は計3台に。うち1台を走らせていた大阪〜城崎温泉線へ、もう1台が追加投入される予定です。同路線は現在3往復6便で、うち全但バスが運行する2往復4便は全て個室付きになります(もう1往復は阪急観光バスが担当)。

 なお、もう1台の個室付き車両は大阪〜湯村温泉線の1往復で運行しています。

 最初の導入車は、個室内のモニターで車外4方向のカメラ映像を鑑賞できる「バスビュー」が備えられていましたが、今回の追加投入車にはバスビューはないとのこと。AR対応の「スマートグラス」を貸与し、観光動画や様々なコンテンツを視聴できるサービスは追加投入車でも提供されます。もちろん個室の窓からの風景も堪能できます。

 個室は大人片道運賃に+1000円で利用が可能です。

 全但バスによると、大阪〜城崎温泉線はコロナ禍以降、減便しており、本来は6往復12便。今後、利用状況を見ながら復便しつつ、個室付き車両の増備も検討していく構えです。