「崩土で国道消滅」救うトンネルが開通 約2年の工事で「断崖絶壁ルート」解消へ 長野
JR飯田線の「秘境地帯」に抜ける国道418号です。
2年の歳月をかけて「復旧」
通行止めとなっている国道418号(画像:Google)。
長野県は2023年4月21日(金)、天龍村の国道418号で、土砂崩れで通行止めとなっていた福島地区をつらぬく「福島トンネル」が開通すると発表しました。開通日は28日です。
場所は天竜川沿いの急峻な峡谷地帯。JR飯田線の鶯巣駅が近くにあります。急斜面にへばりつくような集落が点在するエリアで、伊那小沢、中井侍、小和田…といわゆる「秘境駅」が連続します。
国道418号は西側から来て天竜川を渡り、飯田市の中央構造線の谷間へ抜けていく、狭隘な山道。当該区間もすれ違い困難で急勾配、急カーブで天竜川沿いへ下りていましたが、2020年に被災し通行止めに。大規模に道路部分がえぐられていることから、復旧ではなくトンネルを新たに掘ることにし、2021年6月から工事が進められていました。
う回路となっている北側の村道は、斜面にへばりつく幅1台分ほどの連続へアピンの道路で、ガードレールの無い部分もあり、通行は困難でした。