「空飛ぶ超高級ホテル」としか思えない内装…しかもボーイング787。

タジキスタン政府が購入

 メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領は公式SNSアカウントで、ボーイング787をベースにした大統領専用機「TP-01(XC-MEX)」の売買契約が締結したと投稿しました。売却先はタジキスタン政府で、価格は約9200万ドル(約123億円)とのことです。


今回売却が決まったメキシコの元政府専用機。ボーイング787がベース(画像:メキシコ政府の公式Facebookより)。

 この大統領専用機は2012年にフェリペ・カルデロン前大統領が購入。この787は、もともとはボーイング社保有の試験飛行機であったものです。機内は豪華な会議室、大型ベッドが備わった大統領専用の寝室、ガラス張りの洗面台などが備わっており、非常に豪勢な作りとなっています。

 しかしオブラドール大統領は、この豪勢な専用機を用いることはメキシコの国民に対する「侮辱」であると主張し、2018年よりこの機を運用から外していました。その後数年にもわたり、この機の売却を試みてきましたが、売却は難航しました。

 オブラドール大統領によると、今回の売却で得た資金は、2つの病院を国内に建設するための費用に活用されるといいます。