【巨人】再び最下位に逆戻り そろそろ責任が問われそうな「コーチの名前」

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原監督の要請を受け、コーチ陣に加わった大久保コーチ(C)CoCoKARAnext

 巨人は21日のヤクルト戦(神宮)に0−3の完封負けで再び最下位に転落となった。1試合5併殺の拙攻でコーチ陣にも厳しい目が向けられ始めている。

 神宮球場を訪れたファンから何度ため息が漏れたことか。再三のチャンスは作りながら得点に結びつかない。

【動画】5併殺で完封負けの巨人。5回一死満塁の好機で大城卓三が二ゴロ併殺に倒れた場面

 1回に中田翔が投ゴロ併殺、4回にも同じく遊ゴロ併殺を喫すると5回一死満塁の場面では大城卓三が二ゴロ併殺、6回にも中山礼都が二ゴロ併殺、最後は9回にも代打で出た丸佳浩が一ゴロ併殺でゲームセットと「併殺地獄」にあえいだ。

 試合後の原監督も「なかなかつながらないですね」と嘆くしかなかったが、記録に現れないミスも足を引っ張った。

 5回は先頭の岡本和真が二塁打をマーク、ウォーカーも四球を選んで無死一、二塁と絶好機を作る。しかし、ここで吉川尚輝が送りバントを失敗、痛恨の捕邪飛に倒れた。うまく回らないとき特有の流れも悪さも重なって上昇気流をつかめない。

 試合後には、ベンチ裏でコーチ陣と野手陣が集まり緊急ミーティングも敢行。最近の拙攻続きで試合後のコメントも「僕の責任」という言葉が定番となっている大久保打撃チーフコーチにも厳しい目が向けられ始めている。

 昨年は本塁打20本以上を記録する選手が5人出る中、勝ち星につながらず、チーム課題として「一発頼みのチーム」からの脱却が掲げられている。秋季練習から合流した同コーチは選手にセーフティバントから始まり、スクイズ、エンドラン、バスター、進塁打、犠飛などを想定した15種類のケース打撃の練習を行い「打てないときにどうやって点を取るか」と取り組ませていたが、残念ながら現状は結果に結びついていない。

 打撃再生を約束した坂本勇人の低迷も続いており、コーチ手腕に疑問符が付けられ始めている。

 低迷するチームにおいては、様々な要因がからみあって負のスパイラルに陥っている。責任を一身に背負いこむ同コーチの献身に応えるためにも選手が奮起するしかなさそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]