今週、イギリスのテレビ番組「Lorraine」に出演したヘレン・ミレン。ヘレンといえば近年、白髪を染めずに美しいグレイヘアでレッドカーペットに登場し女性たちからの支持を獲得してきた。この日はプラチナのようなグレイヘアを下ろして出演していた。

現在、ヘレンの髪は胸まで届くロングヘア。20代以降ボブが多かった彼女が髪を伸ばしたのはコロナ禍がきっかけ。「伸ばし始めたらどんどん長くなっていった。基本的には切るのが面倒くさかった」。ロングヘアの自分を久しぶりに見て「なかなかいいじゃない」と思ったという。「いずれは切るだろうけれどしばらくこのままでいようと思った。なんだか楽しくなってきたから。かなり過激なことだしね」。それはヘレン曰く「ある一定の年齢に達した女性はロングヘアにしていてはいけないという考え方がある」から。年齢のせいで髪が痩せ、薄くなるから高齢女性はロングヘアにするべきではないという固定観念や偏見が世間にあると指摘した。

ヘレンは番組で「人生は止まらない。それにクリエイティビティも情熱もエネルギーも止まらない。自分が止めると決めない限りはね」と女性たちにエール。さらに「だからただ自発的に、諦めないで行動すること。そして可能であるなら人生に楽しみを見つけること」。髪型も好きなものを楽しんでほしいと示唆した。

これまでもエイジングや美の基準についてポジティブに語ってきたヘレン。過去には「美という言葉は、自分の容姿に不安を持つ人に『疎外された』と感じさせてしまうから好きではない」「そういう女性は『私はあまり美しくない。美しい女性たちはいいけれど、私は自分のことを美しいとは思わない』と感じるだろう。私はそう感じる人たちも『私は素晴らしい』と思うことから疎外したくない」と語っていたこともある。彼女がこれからどんなメッセージを世間にむけて発信していくのか、注目したい。