東芝ライフスタイルは1月23日、冷凍冷蔵庫「VEGETA(ベジータ)」のフラッグシップとなる6ドアタイプ「FZS」シリーズを3機種発売する。発売時期は3月中旬。

価格はオープン、推定市場価格はGR-V600FZS(定格容量600L)が450,000円前後、GR-V550FZS(定格容量550L)が430,000円前後、GR-V510FZS(定格容量507L)が400,000円前後。すべて本体カラーはフロストグレージュとフロストホワイトの2色。

「FZS」シリーズ/フロストグレージュ

今回の新シリーズでは、上段冷凍室の内部を2段構造に改良しつつ、温度制御や風量、冷凍機能の立ち上がりスピードを改良し、冷凍機能として「おいしさ密封 急冷凍」と「おいしさ持続 上質冷凍」の2種類を新しく搭載した。

冷凍室を2段に分割

おいしさ密封 急冷凍(冷凍室上段で使用可能)は、食材の細胞が壊れやすい温度帯(最大氷結晶生成帯)を、通常冷凍と比べて約7倍(約19分間)のスピードで通過させる冷凍機能。

従来のホームフリージングでは、凍るまでに時間がかかることで食品の細胞が壊れ、ドリップ(解凍する際に食品内部から流出した水分)の発生や、食感の悪化につながっていたという。

短時間で冷凍することで、冷凍肉や魚のドリップを軽減し、作り置き料理や生野菜もおいしく保存できるほか、果物も栄養を損なわずに冷凍可能だ。

仕組みとしては、上段スライドケース底面に対流冷却口を設け、熱対流を起こすことで上段のアルミトレイを急冷却。従来通りの上からの冷却に加え、下方向からも冷却することで、よりパワフルな冷却を実現した。





おいしさ密封 急冷凍の仕組み

おいしさ持続 上質冷凍(冷凍室下段で使用可能)は、従来機種と比べて霜着きを約1/4に削減できる冷凍機能。

仕組みは、冷凍室を2段構造にすることで、下段は上からの冷気が食品に直接当たらないようにしたほか、上段アルミトレイの輻射冷却効果により温度変化を抑え、温度制御も改良することでより安定した低温で保存できるようになった。味の劣化や栄養素の流出、酸化などを抑制する。





おいしさ持続 上質冷凍の仕組み

従来モデルからチルドルームや野菜室に搭載していた「W-UV除菌」(2灯のUV-LEDで食品の清潔性を向上し、野菜や果物の栄養価を高める機能)を増設し、冷蔵室天井にもUV-LEDを設置。食品や缶などに付着した雑菌の除菌だけでなく、衛生面が気になる作り置き料理や卵といった食材も清潔に保存できるという。

冷蔵室天井に「W-UV除菌」を採用

また、さまざまなニオイ分子に対応した「Agマルチバイオ脱臭」で、今まで取れなかったキムチやニンニク臭にも対応。冷蔵室のニオイを脱臭できるようになった。

このほか、人気の機能は引き続き搭載している。例えば「使い切り野菜BOX」は、余った野菜やカットした野菜をラップなしでも新鮮に保存可能。BOX内バスケットは抗菌仕様だ。「氷結晶チルド」は、食材の表面を氷の膜で包み込むことで、肉なら約10日間、魚や刺身は約7日間おいしさと鮮度を守る。

使い切り野菜BOX

氷結晶チルド

夜間に照明を抑えめにするなど、冷蔵庫を自分好みの仕様にカスタマイズできる「カスタム設計」、食品サイズに合わせて片手で簡単に高さを調節できる「フリードアポケット」、扉前面のスイッチ部をタッチすると冷蔵室の扉が自動で開く「タッチオープンドア」など、使い勝手にも配慮した。

フリードアポケット

タッチオープンドア

GR-V600FZSの定格内容積は600L(冷蔵室が302L、チルドが24L、野菜室が133L、製氷室が22L、冷凍室が143L)。本体サイズはW685×D745×H1,833mm。

GR-V550FZSの定格内容積は550L(冷蔵室が278L、チルドが21L、野菜室が123L、製氷室が20L、冷凍室が129L)。本体サイズはW685×D699×H1,833mm。

GR-V510FZSの定格内容積は507L(冷蔵室が507L、チルドが19L、野菜室が112L、製氷室が20L、冷凍室が118L)。本体サイズはW650×D699×H1,833mm。

「FZS」シリーズ/ホワイト