by NASA's James Webb Space Telescope

ハッブル宇宙望遠鏡の後継機として開発されたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、2021年12月に打ち上げられ、2022年7月からメインセンサーを用いた観測が始まりました。そして2023年1月12日には、これまで知られていなかった太陽系外惑星「LHS 475 b」を観察したことが報告されました。

NASA’s Webb Confirms Its First Exoplanet | NASA

https://www.nasa.gov/feature/goddard/2023/nasa-s-webb-confirms-its-first-exoplanet







新たに発見されたLHS 475 bは、地球の99%の大きさで、赤色矮星を2日の周期で周回しているとのこと。このためLHS 475 bの表面は地球と比べて数百度高温です。ただし、LHS 475 bが周回する赤色矮星は太陽と比べて非常に温度が低いため、LHS 475 bには大気が存在する可能性が指摘されています。





以下のは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に搭載された赤外線分光器「NIRSpec」で観測したLHS 475 bの透過スペクトルを示しています。この観測結果からはLHS 475 bが岩石惑星であることを読み取れるとのこと。ただし、LHS 475 bの大気構成などは依然として不明で、NASAは今後も分析を進める姿勢を示しています。