今年の漢字は「戦」(写真・時事通信)

 師走の恒例、1年の世相を一文字で表す「今年の漢字」。12月12日、2022年は「戦」と発表された。応募者が「戦」を選んだ理由は、ウクライナとロシアの「戦い」、長引くコロナとの「戦い」、物価高など生活面の「戦い」などが多かったようだ。

 そこで、本誌でも「今年の漢字」をアンケート調査してみた。

 質問は「あなたが思う『今年の漢字』は何ですか?」。答えは「戦」以外の漢字1文字とし、選択した理由も聞いた。対象は全国の20歳以上の男女1000人。

 本誌調査による「今年の漢字」5位は「安」。22人が「安」を選んだ。その理由は、

「安倍元首相の銃撃事件、円安が著しく進んだから」(福岡県・20代女性・学生)
「安倍元総理の死、堂安選手のW杯のゴール」(東京都・50代女性・無職)
「40年ぶりの円安。経済が不安です」(長崎県・40代男性・公務員)

 4位は25人が選んだ「乱」。

「ウクライナ侵攻だけでなく、世界が乱れている」(福岡県・80代男性・無職)
「為替相場の乱高下や物価の変動も激しい1年でした」(千葉県・30代男性・会社員)

 3位は26人が選んだ「変」。

「コロナ禍、ウクライナ侵攻など、今までの当り前が大きく変化した年でした」(神奈川県・70代女性・主婦)
「平穏が未来永劫でないことをまざまざと見せつけられました」(奈良県・50代男性・自営業)
「子供が生まれて仕事に復帰したものの、働き方や優先度など、考え方が大きく変化した1年でした」(秋田県・30代女性・アルバイト)

 2位は33人が選んだ「苦」。

「なんでも値上がりして、生活が苦しい」(徳島県・60代男性・会社員)
「コロナ禍が3年経っても日常が戻らない。仕事柄、東京に行くことができず、好きなコンサートも観られない。苦しい」(新潟県・50代女性・医療関係)
「コロナ禍や、保育士の虐待、子どもの車内放置などなど、テレビを観ていても心苦しくなることばかりです」(熊本県・30代女性・会社員)
「主人の会社が倒産しました。最後の給料も貰えず途方に暮れています。何とか再就職できたものの、生活は苦しくなる一方です」(静岡県・60代女性・主婦)

 そして1位は、46人が選んだ「高」だった。

「物価が高い!それに尽きる」(青森県・30代男性・派遣社員)
「なんでもかんでも値上げ。これで増税?」(栃木県・40代男性・会社員)
「物価高。今年何度『高っ!』って言ったかわからない」(茨城県・40代女性・パート)

「高」を選んだ理由はほとんどが「物価高」に関するものだった。2位の「苦」とあわせ、いかに多くの人たちが物価の高騰に苦しんでいるかがよくわかる結果となった。

 ベスト5には入らなかったものの、ユニークな答えをいくつか紹介しよう。

石:「内臓に石があり、手術しました」(北海道・50代女性・パート)

鼠:「今年ディズニーランドの楽しさに目覚めてしまいました」(広島県・20代女性・無職)

禿:「抜け毛が進んでいます」(鳥取県・40代男性・会社員)

 2023年はよい年となりますように――。