森保一監督(左)と権田修一(右)

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30日、日本代表の森保一監督がスペイン戦前日の公式記者会見に登場した。質疑応答の中で、ドイツ戦に勝って称賛され、コスタリカ戦に負けて非難を浴びるという「手のひら返し」の現状についての感想を問われる場面があった。

森保監督は「勝負の世界ですので、勝てば称賛、負ければ批判されるということは当たり前のことと思っています」とまず一言。続けて「できれば批判されたくないですけど、称賛も批判も含めて、日本国民のみなさんがサッカーに興味を持ってもらい、サッカーというスポーツを認識してもらい、そこで議論をしてもらえるということを私自身は非常にうれしく思います」と続けた。

称賛と非難については「それだけサッカーが国民のみなさんの日常生活に寄り添って見てもらえることもできるスポーツだというふうに逆に思ってもらえると。議論は自由ですし、見方も自由ですし、自分の思いをぶつけてほしいと思います。喜ぶのもいいですし、ストレスをぶつけるのも、そこはすべてがうれしいと思っています」と議論が起きていることを喜んだ。

「私自身、そして選手にも伝えてますが、我々は日本の代表として世界の舞台で戦う上で、日本人の魂と誇りを持って日本のために戦いに挑むということは共有できてると思います。サポーターのみなさん、そして国民のみなさんに喜んでいただけるように日々努力して全力で戦うだけと思っています」

森保監督は最後に「また選手たちにも自分たちの価値を上げる、そして日本のサッカーの価値を上げるという考えを持ってプレーしてもらい、国民のみなさん、サポートのみなさんに勝利を届けて喜んでいただき、元気や勇気、そして選手たちが粘り強く戦う姿を見ていただいて日頃の活力を感じてもらえるように活動、プレーをしてほしいという思いです」と心構えを説いていた。



【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社 撮影:岸本勉/PICSPORT】