59年前の1963年10月31日、指宿枕崎線が全通しました。

鹿児島交通の終着駅まで到達


指宿枕崎線の終着駅・枕崎駅(乗りものニュース編集部撮影)。

 今から59年前の1963(昭和38)年10月31日、鹿児島県を走る指宿枕崎線が、終点の枕崎まで全通を迎えました。

 JRでは最南端を走る路線で、2003年に沖縄に「ゆいレール」が開業するまでは、指宿枕崎線の西大山駅が長らく日本最南端の駅となっていました。

 指宿枕崎線は1930(昭和5)年に鹿児島中央(当時は西鹿児島)〜五位野が開業し、順次延伸。最後に西頴娃から先が一気に開業し、全通となりました。

 当時は伊集院から枕崎まで「鹿児島交通枕崎線」が開業しており、これで薩摩半島をぐるりと廻る鉄道ルートが誕生することになりました。枕崎線はこの20年後に大雨で不通となり、そのまま廃止されてしまいます。

 開業後まもない時点のダイヤを見ると、通しダイヤが1日8往復。現在と同様に、山川駅を境に末端部の本数が少なくなっています。小さな入江を挟んで指宿と対をなす港町の山川は、終戦をまたいで長らく終着駅の街として栄えました。