8度目のフライトでしたが、やっぱりスゴイ見た目!

全幅117m

 ストラトローンチ・システムズは現地時間2022年10月28日、同社の手掛ける世界最大級の飛行機「ロック(Roc)」が、8度目となるテストフライトに成功したと発表しました。航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によると、今回は、同社の拠点であるモハーベ砂漠上空を約5時間フライトしたとのことです。


ストラトローンチ・システムズ「ロック」(画像:ストラトローンチ・システムズ)。

「ロック」は、「空飛ぶロケット発射台」として開発された飛行機で、初飛行は2019年4月。世界に1機のみの機体で、6発のエンジン、約73mの全長、そして飛行機としては世界最大となる約117mの全幅をもちます。またこの機は、胴体のあいだのスペースにロケットなどを搭載するため、1つの機体に2つの胴体がついた「双胴機」のスタイルを採用。大きさ、その形とともに唯一無二の飛行機となっています。

 今回のテストフライトでは、現在開発が進められている極超音速飛行試験機「Taron-A」の空力的な負荷を測定するためのもので、2本の胴体の中央に備わった機構「パイロン」に「Taron-A」を搭載した状態でフライトしました。

「ロック」は今後、「極超音速飛行試験機」を用いて、2023年以降に「極超音速飛行」のサービス化を目指しているとのことです。

【映像】まさに怪鳥降臨! 規格外すぎる「ロック」着陸の様子(37秒)