もはや「魔改造」…新潟のバイパス“巨大化”で迷う人続出 異例のIC先行開通で解決?
もー何が何だか……。
新潟のバイパス立体化までのガマン? とにかく複雑に
国土交通省新潟国道事務所は2022年10月26日(水)、国道7号「栗ノ木バイパス」について、線形切り替え後の交通状況と改良について方針を発表しました。
栗ノ木バイパス笹越橋交差点。手前の国道の片側(3車線分)を廃止し、川を挟んだ奥の3車線とで上下線を分離し、“ひとつの道路”になった(画像:新潟国道事務所)。
栗ノ木バイパスは新潟駅の東側を通る南北のバイパスで、通過交通のための立体部を構築する工事が進められています。その一環として、10月2日に、「川を挟んで並行する県道を国道の一部に組み込む」という大規模な線形切り替えが行われました。
これにより、従来の国道は片側を潰して上り(北行き)3車線に、拡幅された県道側は下り(南行き)3車線とし、上下線を大きく引き離すことで、立体部を構築するスペースを捻出しました。
しかし、分かりづらい箇所が増え、利用者からの声を受ける形で今回、改めて改良が実施されます。
県道側の交差点も集約しひとつの大きな交差点になった笹越橋交差点は、「交差点右折後の赤信号は停車?通過?」との声が。この正解は「通過」ですが、交差点内に注意喚起看板を設置しています。また、これまで双方向通行だった県道側へ入ろうとする逆走車が見られることから、路面表示に加えて逆走防止対策の看板も追加設置しています。
大きく変わったのが、東西方向に交わる新潟バイパスにアクセスする「紫竹山」交差点です。各方面からの行き方が分かりにくいという声を受け、経路案内の看板を追加するほか、一部の方面(紫鳥線)からは、いちど右折で栗ノ木バイパスに入ってすぐ新潟バイパスの紫竹山ICへ入る必要が生じ、渋滞が発生しています。
このため、県道を介して新潟バイパスにアクセスするため整備している「南紫竹IC」入口ランプを、11月2日(水)に先行開通させるという異例の対応をとります。
一連の改変にSNSでは、「めっちゃ変わってた!」「紫竹山インター魔改造されすぎ…」といった声が見られます。「これらのいざこざを乗り越えた先にあるラッシュアワーでも渋滞しない紫竹山・・・であってほしい」とのエールも。これから立体部が構築され、周辺はさらに変わっていきそうです。