千葉の湾岸道路に「検見川立体」新設へ スマートIC整備による渋滞防ぐ“片立体”
明らかに「高架がつけにくそうな側」が高架化されます。
東関東道のスマートIC整備で渋滞懸念 立体で抜けられるか
国土交通省 千葉国道事務所は2022年10月20日、国道357号「東京湾岸道路」の千葉市内で新たに整備する「検見川立体」の事業が、第3回関東地方整備局事業評価監視委員会にて了承されたと発表しました。
国道357号千葉西警察入口交差点。奥が東京方面で、東関東道の高架が合流する。ここにスマートICとともに、一般道の立体交差も新設される(画像:Google)。
場所は千葉市内、国道357号に国道14号が合流し、357号に並行していた東関東道の高架が成田方面へ分かれていく箇所付近です。このあたりには、東関東道の検見川・真砂スマートICが整備される計画ですが、それにともなう渋滞対策として、東行き(市原方面)のみ、その先の千葉西警察入口交差点と稲毛浅間神社前交差点をまたぐ立体部が設けられる見込みです。
あわせて東行きは、国道357号・14号合流部(仮称・真砂交差点)が2車線で渋滞していることから、千葉西警察入口交差点の手前まで3車線化したうえで、途中にスマートIC出口ランプを接続させます。東関東道の高架が別れた箇所から、右側に検見川立体の高架が現れるようになります。
西行き(東京方面)は、千葉西警察入口交差点から3車線化され、うち1線はそのままスマートICの入口ランプに通じる線形になります。
検見川・真砂スマートICは、東京方面への入口・東京方面からの出口のみの「ハーフIC」として整備されます。隣接する湾岸千葉ICが成田方面への入口・成田方面からの出口のみのハーフICであるため、従来、千葉市街から東関東道を東京方面へ向かう場合は、湾岸習志野ICもしくは京葉道路の穴川ICへ回る必要があります。この事業は、穴川IC周辺の一般道路の渋滞緩和にもつながると期待されています。