杉並の“まともな”南北道路 実現なるか 「中杉通り延伸」事業化に向け測量へ
バスも小型車で慎重に走る区間です。
中杉通りを南へ延ばす事業着手へ向け
東京都第三建設事務所は2022年10月、杉並区内の都市計画道路補助133号線「成田東区間」について、事業化に向けた取り組みを公表するとともに、屋外での用地測量に着手しました。
成田東地区の道路。杉並区役所と永福町方面を結ぶバスは小型車で何とか運行している状況(画像:東京都)。
補助133号線は板橋区から世田谷区までを南北に結ぶ計画の道路で、細切れに整備されています。うち練馬と杉並を結ぶ区間は「中杉通り」と呼ばれていますが、今回の延伸区間は、この中杉通りを青梅街道から南へ、五日市街道まで890m延伸するものです。
成田東地区は古くからの住宅街であり、周辺道路は極めて狭隘。南北方向の道路が少ないため、歩行者と自動車が混在する狭い抜け道へ通過交通が進入しているといいます。周辺は地震時の火災危険度が高く、広域避難場所となっている善福寺川緑地などへの安全な避難経路を確保するなど防災の機能強化もうたわれています。
計画幅員は16mで、2車線の両側に歩道を確保。環七通りと環八通りの中間になることから、両路線の交通を適切に分担する目的もあります。