アナログだからこそ魅力なツール! 巻物カレンダーは表示期間も自由自在

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「カレンダー」と聞いて思い浮かぶのは、
・1か月が1枚に表示されている壁掛けスタイルの月間カレンダー
スマートフォンやパソコンなどのカレンダー(スケジュール)アプリ
こうしたものが多いだろう。

筆者も2〜3年前までは大きなカレンダーをリビングに掛けて家人とスケジュールを共有していた。
最近は、家人もグーグルカレンダーを使いこなせるようになり、もっぱらスマートフォンやパソコンのカレンダーアプリにスケジュールを書き込み、閲覧、共有している。
我が家でもカレンダーのデジタル移行が完了したわけだが、今回紹介する「ロールカレンダー 2023」のニュースを見たときには、軽い衝撃を受けた。

「ロールカレンダー 2023」は、
イマドキ珍しい“アナログな”カレンダーなのある。

しかも、それを開発・販売しているのは、元ジャストシステムの浮川社長が立ち上げた「MetaMoJi」という超デジタル志向の会社だ。

一体どんなカレンダーなのかというと、
巻物のように巻いたり伸ばしたりすることで、上下の高さを自由に変えられるカレンダーなのだ。
月間カレンダーと同じように1か月表示するほか、巻物を伸ばして最長6カ月表示することもできる。


巻き取り具合によって、表示期間を最長6カ月まで自由に変えられる


また、市販のホワイトボード用マーカーを使うことで、カレンダーに予定を書き込んだり、消したり、書き直したりすることもできる。

スケジュールや予定はしょっちゅう変わるもの。
我が家でも紙のカレンダー時代は取り消し線で消したり、矢印で変更を示したりするので、カレンダーが修正で溢れて、あまり美しくはなかった。


ホワイトボード用のマーカーで書いたり消したりできる


「ロールカレンダー 2023」で、もう一つ、非常に便利そうだと感じたのが、複数月を連続して確認できること。

例えば、2022年の10月は31日(月)で終わるわけだが、
月間カレンダーだと11月1日(火)以降は、紙をめくらないと確認できない。

しかし、10/30(日)〜11/5(土)までは同じ週なので、同時に確認したい。
「ロールカレンダー 2023」は、ロール式のため連続したスケジュールとして確認することができるのだ。
これは地味だけど非常に便利だと筆者は思う。


月をまたいで連続して予定を確認できる


開発者によると、パソコンやスマートフォンで意識的にスケジュールを確認するのではなく、何気なくカレンダーを見て目にとまる、ということの重要性に気付いたとのこと。

特に、グループで共有しているプロジェクトの予定などは、会議室にこのカレンダーを持っていって、議論しながらスケジュールを調整していく、という用途にも使えそうだ。

「ロールカレンダー 2023」はAmazonなどで販売されている。
“巻物”という日本古来の様式×イマドキでこその“アナログ”という点が、なぜか妙に心引かれた。
筆者にとって気になるガジェット、いや“文房具”である。




執筆 内藤由美