千葉市は、日本システムウエア(以下略、NSW)とインテル社と共同で、千葉市動物公園でAIやデータソリューションを活用し、園内の混雑予測や施設・駐車場の混雑状況を配信する実証実験を2022年7月20日から2023年2月28日まで行う。

千葉市動物公園での実証実験の概要(同社資料より)

千葉市動物公園にカメラを設置し、来園者数のカウントとAIを活用した混雑予測や駐車場の混雑状況の配信、園内施設の混雑状況の見える化を行い来園者向けのサービス向上を図るほか、圏内職員の効果的な配置などに活用できるかを検証。来園者のカウントにはNSWのAI画像解析サービス「CityVision」、混雑予測には、同社のIoT向けビッグデータ分析・予測サービス「Toami Analytics」を使用し、過去の来園者数、天候、気温データなどから一週間先までの来訪者数の予測を行い配信する。また、近隣区域の人流データや当日の来訪者数データも加味してデータ補正を行いより高精度の予測を行うシステムの実証も行う。

カメラで撮影した映像データは保存せずエッジAIで処理を行うプライバシーに配慮した仕様となる。エッジAIにはインテル社の「インテル NUC 11 Proキット」、データ分析を行うクラウドサーバーにはインテル Xeon スケーラブル・プロセッサーを使用するAzureクラウドを活用。実証実験は、千葉市がスマートシティの実現を目指し民間事業者等による実証事業に対して補助を行う「スマートシティ実証補助事業」の第1弾として実行され、第二弾にはウェアラブル端末を装着し収集されるデータ等を活用し特定保健指導を実施するシステムの検証が計画されている。