416人の食費節約のリアル。「健康のために節約しない」派がじつは3割も
節約をして貯蓄に回したいけれど、なかなかうまくいかないことも。今回はESSE読者416人に毎月の食費に関するアンケートを実施しました。毎月の出費の内訳のなかで、なんとなく節約しやすそうに感じてしまう食費、みんなの考えと節約アイデアを詳しくご紹介します。
食費の節約、どこまでがんばれる?ESSE読者たちの本音
アンケートに協力してくれた416人のうち、「食費を節約したい」と答えた人は293人。じつに7割の人が食費の節約に関心を持っていることがわかりました。
そんななかで食費は節約したくない、このままでいいと回答した人の意見とは?
●食は人生の楽しみ!節約のバランスを模索中
「いちばんの楽しみの食費を節約したくない。外食を控えているので、食材費を減らしたくない」(富山県・35歳)
「あまりきり詰めずに、予算が余ったときに家族でちょっと贅沢(シュークリームを買うなど)するのが幸せです」(大阪府・34歳)
「食費は削れれば削れたに越したことはないのですが、食事の楽しみや健康のことも考えるとこのままでもいいと思います。家族の健康や、おいしいの笑顔がいちばんだと思います」(山梨県・34歳)
●子どもの成長のために食費は削れない
「子どもが成長期なので、これ以上食品の質は落としたくない」(宮城県・43歳)
「子どもたちに、安心、安全なものをしっかり食べさせたいので、このままでいいです。
食費以外で節約しています!」(愛媛県・38歳)
男の子が3人いるこの方は、その日に食べるものは割引の食材を買ったり、量がたくさん必要なので高くつくお総菜は買わず、できるだけ家でつくるように心がけているそう。
「うちは家に男性が4人いますので、バレンタインは手づくり。量で勝負です! 今年は訳ありリンゴでアップルパイに挑戦しました」とのこと。まるでお店のようなクオリティーですね。
●成長期の子どもがいると食費の節約は難しい
「子どもが小さかった頃は節約を重ね、1か月の食費は1.5万円から3万円に抑えていました。今は大学生男子と高校生の野球男子がいますので、体を大きくするために、なるべくバランスよくつくるために以前よりは食費をかけています。これでもがんばって節約をしている方なので、もうこれ以上は無理かなと思いました」(三重県・45歳)
「週1でコープを頼んでいます。そのときに必ずモヤシを注文し、週1はモヤシ料理になるようにしています。ふるさと納税でお米を返礼品でいただいています。おうちごはんでも飲みものに少しこだわって、レストランのようなゆったりとした時間をつくるようにしています」(東京都・41歳)
小学生のお子さんが2人いるこの方は「食費を節約して将来の備えに回したい」とのこと。しかし、成長期のお子さんが複数いる場合は、月の食費が10万を超えるケースも珍しくない様子です。
●健康のために食費は削れないという人も
「経済的なことを考えたら節約しなければならないのですが、料理が苦手だし時間もないから工夫の余地がなく、健康を損ないたくないので」(新潟県・51歳)
体をつくるのは食べもの。たとえ食費がかさんだとしても、健康でいることで医療費などが浮くという考え方の人もいました。
●食材にこだわると食費がかかる…
「国産のもの、無添加、無農薬のものを優先的に買うなどするためどうしても高くなります」(京都府・40歳)
小学生、幼稚園児がいるこのご家庭では、パンを頻繁に焼いているそう。「結果的に節約になっているのかはわかりませんが、自分で入っているものが見られること、塩分や糖分を調整できること、そしてアレンジも加えていろんなパンがつくれて楽しめることなどのメリットはあります」とのこと。
●おうちで野菜をつくり始めた人
「未就学児の子どもが2人おり、将来の学費などを考えて抑えられるところは抑えたいです。節約は週に1回のまとめ買いをしたり、水耕栽培で葉物野菜を育てています」(静岡県・34歳)
「原木椎茸や、三つ葉、大葉などを育てて料理に使っています」(長野県・50歳)
家庭菜園が趣味の人は、楽しみながら食費を節約できますね。
ほかにも、ストレス少なめで上手に節約を楽しんでいる人たちのアイデアをご紹介します!
節約上手さんに聞いた!楽しみながら食費を浮かせるコツ
「グラムでいくらかとか計算しながら買い物する。料理の調味料や手間を考えるならお総菜など買った方が安い場合もあります」(茨城県・41歳)
生鮮食品は意外と使いきれずにロスが多いという声も。自炊は時間も手間もかかりますし、出来合いのお総菜を上手に活用しながらの節約はけっこう人気がありました。
●買い物は慎重に!キッチンの整理整頓はダブリ買い防止にも
「冷蔵庫内やパントリーのストック品を把握して、食品ロスを出さないようにしています」(茨城県・50歳)
「冷蔵庫がとても小さいので、いつもよく考えて買い物をしています。性格的に節約が合わないと分かったので、つくりおきはほとんどせず、その日食べたいものをその日の分だけつくっています。安いからといってまとめ買いをしない。あら汁や鶏ガラスープなど、安くておいしい食材を多用しています」(神奈川県・35歳)
「とにかく買い物に行く回数を減らす。出番の少ない調味料は、お買い得になっている量が多いものは買わず、使いきれるサイズで買っています。冷蔵庫の整理整頓をしておくと、ダブリ買いや使われず廃棄されるものがなくなり無駄な出費がなくなります」
この方は、買い物の頻度を減らしたことで月1万5000円の食費を削減できたそう。もともと食材を変えるなどしてまで食費を削ろうとは思っていなかったそうですが、すごい効果ですよね。
●業務スーパーやディスカウントショップも活用
「未就学児の子どもと夫婦の3人家族です。自炊と週に2回の外食で、食費は4万円代後半。食費3万、外食2万の合計5万を1か月の予算にしています。ケチケチしすぎず、ゆとりを持って生活するために無理のない予算だと感じています。近くにコストコがないので、ストック食品はドン・キホーテと業務スーパーで買っています」(新潟県・32歳)
小麦粉製品やツナ缶、お菓子など、大容量でおいしい商品が多く、値上がりなど感じないほど安い業務用スーパー。ツナ缶やメンマ、お菓子などはドンキと、うまく使い分けをしているとのこと。激安スーパーは子育て世代にとって強い味方ですね。
●自作の献立ノートをつけている人も
「1週間分の献立を自作の献立ノートに記入し、必要な分だけ買っています」(宮城県・43歳)
イラストまで入っている自作の献立ノート! この方は、食費を削られる限度まで削っており、これ以上減らすのは育ち盛りの子どもの栄養によくないため、ほかの家計で節約しようと考えているそう。
●家計簿アプリで食費を簡単管理
「家計簿アプリで記録しています! スーパーで買う食料品、生協の宅配、外食、コンビニでのおやつと自分なりに細かく分けることで、それぞれ使いすぎ防止を意識しています」(愛知県・33歳)
この方は、世帯年収1300万円に対し、ご主人と乳児の3人家族の食費を4.5万円以内に収めているそう。それでも「これ以上食費節約はしなくていいかなと思っていますが、プロに判断してほしいです」というとおり、自分が節約できているかどうか、よくわからないという意見もありました。
●カレンダーに食べたものと買ったものを書き込んで可視化
「ESSEにあったありとあらゆる節約技を試そうしたりしましたがあまり合わず、自分にあったやり方を新しく考えることにしました。週予算は柔軟に修正して、月4万円に収まるようにしています。冷蔵庫にはったカレンダーにその日食べた夕食と、なにか購入したら値段を記入すると、今どのくらい使ったのか明確で自分には合っていました」(北海道・31歳)
●ネットスーパーも節約になる!?
「店舗に行くとカゴの中がいくらか考えずにどんどん買ってしまっていたので、ネットスーパーを活用するようにしました。10日に1回ネットスーパー、野菜は1週間に1回安い八百屋で、切るのが面倒くさいものや、気に入ってるものは業務スーパーで買うようにしました」(東京都・34歳)
この方は、家計簿をつけるなどの工夫もしながら食費を1万円くらい減らせたそう。ネットスーパーは送料もかかるし割高にも感じますが、無駄な買い物をしにくくなるし、買い物の時間や交通費もかからないことから、じつはけっこう節約向きなのかもしれません。
ものの値段がどんどん高くなっている今、今回ご紹介したアイデアをご参考に、自分のライフスタイルに合わせた無理のない食費節約を考えてみませんか?