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早稲田大学は6月17日、学生1人にアカデミック・ハラスメントをしたとして、政治経済学術院所属の教員に対する懲戒処分(停職6カ月)を発表した。処分は6月15日付。

2016年9月から2018年3月までの間、多数回にわたり、教育上不適切な言動があったという。具体的なアカハラの内容は以下のもの。

(1)海外への研究出張に学生を同行させ、一緒の部屋に宿泊した行為
(2)教員の自宅や私的な旅先に学生を同行させ、一緒の部屋に宿泊した行為
(3)教員の子どものお迎え、研究室の水やりや研究室に忘れたパソコンの自宅への運搬を依頼し実行させた行為

弁護士ドットコムニュースの取材に対して、早稲田大学は「セクシャルハラスメントは認定していない。性的な関係は、大学の調査では確認できなかった」としている。

この教員は懲戒処分の日以降に一身上の都合で退職したという。

アカハラを認定した大学は「深くお詫び申し上げます」と謝罪し、再発防止にあたるとした。

●裁判との関係については回答を控えた

早稲田大学をめぐっては、今年3月、男子学生が女性准教授と大学を相手取り、性行為を含むハラスメント被害を受けたとして、東京地裁に訴訟を起こしていた。

今回の懲戒処分との関係について、早稲田大学は「教員氏名については、二次ハラスメント発生防止の観点」から答えられないとした。