※この記事は2019年04月05日にBLOGOSで公開されたものです

道路建設の事業化をめぐり、安倍総理大臣と麻生副総理兼財務大臣の意向を「忖度(そんたく)した」と発言した塚田一郎国土交通副大臣が5日、会見を開き、発言の責任を取り石井国土交通大臣に辞意を伝えたことを明らかにした。議員辞職は否定した。

塚田大臣は3日に辞任を否定する意向を示していたが一転。「国会におきまして説明責任を果たす努力をしてまいりました。しかし、行政の信頼を損ね、国政の停滞を招く自体になっておりますので、責任を取るべきだと判断し辞意を固めました」と説明した。「私の発言により多くの皆様にご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思います」と陳謝した。

塚田氏は4月1日、北九州市と山口県下関市を結ぶ「下関北九州道路」の調査について、「安倍首相や麻生副総理が言えないので、私が忖度した。国直轄の調査に引き上げた」と発言。釈明に追われていた。

塚田氏は麻生氏の秘書などを経て2007年に初当選し現在2期目。18年10月に国交副大臣に就いた。