この記事をまとめると

■乗用車の場合、車検は2年に1回の頻度でやってくる

■車検には大小さまざまな検査項目が設定されている

■意外と見落としがちなポイントを4つ挙げて解説する

飛び石などによるフロントウインドウのキズにも注意!

 2年に1回(乗用車の場合)の頻度でやってくる車検。愛車を公道で乗るためには受けなければならない検査制度であるが、当然ながら大小さまざまな検査項目が設定されている。今回はそんな車検のときにチェックされるもので、意外と見落としがちなポイントをピックアップしてご紹介しよう。

フロントウインドウ

 車内から外を見るために必要なフロントウインドウは重要度の高い部分であるため、チェックされる項目も多い。たとえば飛び石などで付いたキズも大きいものやひび割れが発生してしまっているものはNGとなる。

 また最近では装着車も増えてきているドライブレコーダーだが、取り付ける場所はフロントガラスの上部20%の範囲内(もしくはルームミラーで遮蔽される範囲)と定められているため、DIYなどで装着した場合、あまりウインドウの下のほうに付けてしまうとNGとなるので注意が必要だ。

警告灯

 クルマに異常があることを知らせてくれる警告灯。当然ながら警告灯が点灯した状態では車検NGとなるが、まったく点灯しない状態もNGとなるのだ。

 たとえば、エアバッグの警告灯などはキーをONにした状態で点灯し、エンジン始動後に消えるというのが正常な動きだが、最初から点灯しない状態というのはNG。そのため、「警告灯が付いてるからとりあえず電球抜いてごまかそう」という手法は使えないのである。

備えられている補助灯はすべて点灯しなければならない

補助灯

 悪天候時や街頭のない山道などで活躍してくれるフォグランプ。ラリーカーやオフロードカーなども大型の補助灯を装着していてカッコいいと思った人も多いことだろう。

 それに憧れて大きな補助灯を装着したものの、実際に使用はしないから配線はしない……そんなケースもあるかもしれないが、これはNG。備えられている補助灯はすべて正しく点灯しなければならないため、見た目重視で装着していてもしっかり点灯状態にしなければならないのだ。

純正以外のシート

 最近、チェックされるケースが増えてきたのが純正以外のシートだ。シートとシートレール、両方が車検対応のもので、メーカーが発行した証明書などが揃っていればNGになる可能性は低くなるが、A社のシートレールにB社のシートを装着しているなど、アンマッチなものはNGとなる場合もある。

 また、他車種の純正シートの流用なども厳密に言うとグレーゾーンとなるため、シート交換を実施した際も純正シートは処分しないほうがいいだろう。