投票する尹錫悦氏(共同取材)=4日、釜山(聯合ニュース)

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【釜山聯合ニュース】韓国で4日、大統領選(9日投開票)の期日前投票が始まり、保守系最大野党「国民の力」候補の尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長は南部・釜山市内の投票所で一票を投じた。

 尹氏は釜山南区庁に設けられた投票所を訪れた。ピンク系のネクタイ姿で、穏やかに笑みを浮かべながら投票箱に投票用紙を入れた。

 投票に続いて市内の国連記念公園を参拝した後、報道陣を前に、「政権を交代させ、新たな希望を見いだすため」としながら国民に期日前投票参加を強く呼び掛けた。

 釜山で期日前投票をした理由を問われると、「きょうの日程が釜山の方であるため」と答えた。また、投票のため訪れた南区を「(検事だった)20数年前に釜山で勤務していたころ、暮らしていた町」とし、釜山との縁も強調した。釜山・慶尚南道地域は保守が強いとされてきたが、近年の選挙では浮動票が多い。国民の力としてはこれらの層をできるだけ取り込む戦略だ。

 同党は投票率が上がるほど自陣営に有利と判断。尹氏をはじめ、党執行部と所属国会議員は、有権者が選挙権を放棄することがないよう期日前投票を広く呼び掛けている。

 尹氏はまた、検事総長辞任からちょうど1年がたつと述べ、当時も「自由民主主義と国民の保護に最善を尽くす」との決意を示したと振り返った。

 一方、尹氏の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏はこの日同行しなかった。金氏は別途に、ソウル近くで期日前投票をするようだ。