走行時速20kmを維持! 箱根駅伝の並走車を運転しているのは誰なのか!?

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箱根駅伝の関係車両は誰が運転してる!?

 毎年お正月になると、「東京箱根間往復大学駅伝競走(以下:箱根駅伝)」がおこなわれ、2022年も1月2日から3日に第98回大会がおこなわれます。

 箱根駅伝では競技者の近くで大会関係車両などのクルマが走行していますが、どういった人が運転をしているのでしょうか。

箱根駅伝の運営管理車は誰が運転してるのか?(2019年1月に開催された第96回箱根駅伝の様子)

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 箱根駅伝とは、東京都千代田区にある読売新聞社前から神奈川県足柄郡箱根町の芦ノ湖間を、往路5区間(107.5km)、復路5区間(109.6km)の合計10区間(217.1km)で競う大学対抗駅伝で、学生が参加する競技では最長の駅伝競走です。

 昨年2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、主催者はスタート・ゴール地点や各コース沿いでの応援自粛、テレビでの観戦を推奨しており、2022年も同様の呼びかけがなされています。

 箱根駅伝では、競技者の近くを大会本部車やテレビ中継車などさまざまなクルマが並走しています。

 選手のそばを走る運営管理車には、各校の監督や主務、走路管理員、審判など大会関係者5人がクルマに乗っており、監督が選手に向けて激励や指示の言葉を投げかけるのが印象的です。

 そんな運営管理車は選手と同じ速度でクルマの走行を続けています。

 選手は各区間を平均1時間前後で走行しており、時速に換算すると約20km/hほどとなります。

 一方、クルマは通常の生活道路では30km/h、高速道路では100km/hから120km/hなどの速度で走行する場合が多く、選手の走行速度20km/hのペースに合わせて並走し続けるのはなかなか難しいといえます。

 では、並走する運営管理車はどういった人が運転しているのでしょうか。

 これについて、車両を提供しているトヨタの広報担当者は以下のように話します。

 「並走車のドライバーはトヨタドライビングスクールの講師がおこなっています。
 
 大会前に事前にレクチャーをおこない、安全に努めています」

 箱根駅伝の運営管理車は、運転のプロが安全に運転をおこなっているようです。

 箱根駅伝では選手の走りはもちろんですが、こうしたまわりの走行車を見てみても面白いかもしれません。

※ ※ ※

 箱根駅伝では、運営サポートとしてトヨタが車両提供をおこなっています。

 これについて、前出の担当者は以下のように話します。

箱根駅伝の車両提供は2003年から一部提供をスタートし、2011年から全車の提供をおこなっています。

 一昨年2020年は『GRセンチュリー』、2021年は『ハイエースFCV』が提供し、2022年も車両提供する予定ですが、詳細についてはまだお伝えできません。

 車両の選定基準は特にありませんが、前年出た新車を中心に提供しています」

 2021年には大会本部車に世界に2台しかないといわれている「センチュリーGRMN」が用いられ、大会会長車には「ミライ」が用いられるなど、目を引くクルマが多数登場しています。

 2022年にはどういったクルマが登場するのか、今から期待が高まります。