meta/facebook
Fritz Jorgensen via Getty Images

元「Facebook」が「Meta」に社名を変えたのは、イメージ転換が狙いではないかとの憶測もありました。しかし米Yahoo! Financeのアンケート調査で、同社が「今年(2021年)最悪の企業」の称号を獲得したことが明らかとなりました。

例年Yahoo! Financeは市場での実績などに基づき「Company of the Year(今年の企業)」を選出していますが、それとは別に読者を対象にアンケートを取って「今年最悪の企業」も選び出しています。その結果、Facebookがうれしくない称号に輝いたしだいです。

Yahoo! Financesによると、1541人の読者が回答したアンケートでは、ロビンフッド(個人投資家向けの株取引プラットフォーム。ミーム株が暴騰する一因となった)やニコラ(創業者が複数の詐欺容疑で起訴)などの企業名も挙がったものの、最も多くの票を集めたのがFacebookで8%だったとのことです。

Facebookについて特に興味深いのは、人々が嫌う理由が非常に多岐にわたっている点です。2位の中国・電子商取引大手アリババよりも50%も得票数が多かったのは、1つの違反行為のためではなく、共感できる点がほとんどない人々の数々の不満によるものだと説明されています。

多くの人がFacebook/Metaに激怒した理由の1つとされるのは、子どもや若者に与える悪影響です。ちょうど先日、Facebookや傘下のInstagramが10代の心理面に明らかに害を与えるとの調査結果が出たにもかかわらず、なんの対策もしていなかったとの証言が米議会で質問攻めにあったばかりです。

しかし回答者の約30%は、Facebook/Metaは名誉挽回できると答えています。ある読者は、同社が自分たちのした行いを認めて謝罪し、利益の「かなりの額」を財団に寄付することで償いができるとコメント。、またMetaブランドに「面白く」「老朽化したSNSモデルとは違う」新たな方向性に期待するとの声もあったそうです。

英デジタル担当大臣は「FacebookがMetaに改名しても刑事罰から逃れられない」と警告していましたが、ブランドを付け替えただけでは一度付いた負の印象は拭えるわけもありません。今後の行いや、革新的な「メタバース」を築き上げて発展させることで、企業イメージを塗り替えると期待したいところです。

Source:Yahoo!Finance

via:9to5Mac