ゲームキューブは任天堂が2001年に発売した家庭用ゲーム機であり、独特の立方体の形状を見るとさまざまな思い出がよみがえる人も多いはず。ところが、現代の若いゲーマーはもはやゲームキューブが何なのかわからず、キッチン家電か何かだと思っている人も多いことがわかりました。

Unpacking has a GameCube and younger players are confused - Polygon

https://www.polygon.com/22772131/unpacking-gamecube-retro-gaming-indie-game-pass

以下がゲームキューブの画像。重厚感のある見た目の通り重量は約1.4kgで、持ち運びしやすい取っ手もあることから、インターネット上では「鈍器」とも言われています。「ゲーマーなら当然知っている」と思う人も多いかもしれませんが、これが何かわからない若いゲーマーもいるとのこと。



by Wordshore

「若いゲーマーはゲームキューブがゲーム機だと知らない」という衝撃の事実を浮き彫りにしたのは、オーストラリアのゲーム会社・Witch Beam Gamesが2021年11月にリリースした「Unpacking アンパッキング」というゲーム。アンパッキングは、箱からさまざまなものを取り出して家の中に配置する「荷ほどきパズルゲーム」であり、さまざまな人物の持ち物を荷ほどきしてその人生に触れるというテーマです。

Unpacking アンパッキング ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000043204.html



アンパッキングでは家具や日用品、遊び道具などを箱から取り出して、移動したり回転したりすることで適切な場所に配置するという遊び方で、全てのものを箱から取り出しても、「ベッドの下に皿がある」「全て床に直置きされている」といった不適切な置き方をしている場合、次のセクションに進むことができません。各アイテムは非常に精巧なドット絵で表現されており、アイテムを持ち上げたり置いたりした際に鳴るオーディオファイルは1万4000種も用意されているとのこと。

ところが、ゲーム内に登場する「青い立方体のアイテム」が複数の若いゲーマーを悩ませており、SNSでは「これは何?」と助けを求める投稿がされています。実際にアンパッキングの攻略に詰まってしまったユーザーの投稿がこれ。





ドット絵は独特の形状や取っ手、上部のディスクを入れる部分も再現されており、知っている人が見れば一目で「ゲームキューブだ」とわかりますが、ゲームキューブの現役世代ではない若いゲーマーにはピンと来なかった様子。Witch Beam Gamesの創設者であるSanatana Mishra氏はツイートのスクリーンショットを共有し、「老いや衰えを感じさせるあらゆるミームを覚えていますか?このツイートを楽しんでください。私は死にました」と述べています。



ゲームキューブが日本や北米で発売されたのは記事作成時点から20年前の2001年であり、後継機のWiiが登場したのは15年前の2006年です。大学生の中にはゲームキューブ登場時点で生まれていない人も多く、現代の高校1年生が生まれたのはちょうど後継機のWiiが登場した頃であることを考えれば、若いゲーマーがゲームキューブを知らないのも無理はありません。

アンパッキングのクリエイティブディレクターを務めたWren Brier氏は海外メディアのPolygonに対し、「私たちはそれが何なのかを尋ねる大量のメッセージを受け取りました!」「それはある種の電化製品だと思われていたようで、送られてきたスクリーンショットではコンソールがよくキッチンに配置されていました」とコメントしました。



by Slimart