日本では5組に1組が不妊に悩み、50万人近くが不妊治療を受けていると言われています。
イラストレーターのオヨネさんもかつて、その1人でした。
今回は、妊活で医師から告げられた病名と、またしても夫に断られた件についてです。

医師から告げられた衝撃の一言。今まで夫を誘った日々はムダだった…?



妊活を始めて数か月、妊娠する気配がまったくないので婦人科の門を叩いた私。まず行ったことは「基礎体温」の計測でした。

●なんとか基礎体温をグラフ化し、婦人科に持参。そこで衝撃的な診断が…



タイミング法のために、生理周期と排卵しているかどうかを確認するために、口内で毎朝体温を計測します。
体温のグラフで排卵しているかわかるなんてすごいな〜、本当かな〜と思いながら計測しました。

しかしこれがなかなかやっかい。

毎朝同じ時間に、起きてすぐ体温計を口に突っ込んで計測、それをグラフ化するというもの。

私の忘れっぽい+寝起きの悪さはなかなかのモノ。
計り忘れはもちろんのこと、グラフのつけ忘れなどが勃発。なかなかグラフらしいグラフになりません。


そこで色々調べ、起床時間にアラームが鳴る基礎体温計を購入。
しかもスマホにアプリを入れておくと勝手にグラフ化してくれるものに買い替えました。

文明の利器を使ってなんとか周期をグラフ化して婦人科へ持参。


そしてグラフを見た先生は衝撃的な一言を放ちました。


追加で超音波の検査を行った後、「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)ですね」と言われました。
つまりは自力で排卵が出来ない体質だそうです。
グラフがガタガタなのもそのためでした。

●セックスレスを解消すべく頑張ったあの日々はムダだった…?



排卵…できない?


では毎月頑張ってあの手この手でメガネ(夫)にお願いしながらなんとか持っていた夫婦生活は無駄だったということ?

私の場合、毎月ほぼ正確に生理が来るので気にしていませんでした。
排卵をせずに月経が来る「無排卵月経」とも言われました。

その後病院で調べていくにつれて、自力で排卵できる月がたま〜〜〜〜にあったりしたので夫婦生活の全てが無駄ではなかったようですが、月1回の夫婦生活と年に数回の排卵…確率が猛烈に悪かったこともわかりました。

「もっと早く病院に来ていたら…!!」

猛烈に悪い確率で数か月もの時間妊活していた…と考えると、アラサー(当時)の私にはとてもタイムロスな気がしてなりませんでした。

●手間暇掛けて迎えた排卵日。夫は性行為をもちろん拒否



ともかく排卵をさせるために月の半分は毎日投薬生活が始まりました。
(治療法は人によって違うのでお医者様に相談してください。以降「私の場合」を書かせていただきます)


薬を毎日飲み卵巣の卵を頑張って育てて、注射を打ち排卵を促してタイミングを…という治療を半年以上続けることになりました。

この注射がまた痛い!
大の大人が毎回打つ際に「いた〜〜w」と声が出るほど痛いのです。
これを毎月続けるのですが、最悪なのはこの後です。

排卵日に合わせてタイミングをとる(性行為を行う)ので、今までに比べて格段に効率はいいはずですが…。


???
あの、ワタシ、トテモ痛イ思イをしてやっと排卵しますねん…。
病院に1か月に何回も通ッテマスネン…。

アナタ一緒ニ妊活シテクレルンジャナイノデスカ…?
アナタ何カ1日でも努力シマシタか???

はて…妊活とはひとりでするものだったかな。

いっそ一人で妊娠できると言われるトカゲかなにかになりたい気分でした。


もうここまで来ると
「またか…」
と悟りを開くようになってしまい…ません、全然!
毎回懲りずに非協力的なメガネ(夫)に腹が立っていました。

【オヨネ】



フリーのイラストレーター。不妊治療を経て2人の子どもを出産。4歳と0歳の2人育児に大奮闘中の丁寧に暮らせない系主婦。Twitter(@dq4o4ne
)や Instagram(@o4nemama
)で日々の育児奮闘漫画を連載中