「代表では無冠」のスター選手、21世紀のベストイレブン
クラブレベルではスター選手として多くのタイトルを獲得しながら、一方で代表チームでは国際的なトロフィーに手が届かない…そんなプレーヤーもたくさんいる。
今回は『Squawka』から「代表チームでタイトルが取れていない21世紀のスター選手ベストイレブン」をご紹介する。
GK:ケイロル・ナバス
代表:コスタリカ
キャップ数:93
他の候補:ヤン・オブラク、ティボー・クルトワ、ダビド・デ・ヘア
レアル・マドリーでチャンピオンズリーグを何度も制覇し、その実力を証明してきたケイロル・ナバス。もともと彼が評価されたのは2014年ワールドカップでのパフォーマンスだったが、コスタリカはまだCONCACAFゴールドカップで優勝したことがない。今回の大会でも彼は怪我でチームから離れている。
右SB:ハビエル・サネッティ
代表:アルゼンチン
キャップ数:143
他の候補:ギャリー・ネヴィル、セサル・アスピリクエタ
インテルの副会長を務めているハビエル・サネッティは、セリエAでもアルゼンチン代表でも非常に重要な選手だった。まさしくピッチ内外で最高の存在だったが、国際タイトルには手が届かぬままキャリアを終えることに。
CB:リオ・ファーディナンド
代表:イングランド
キャップ数:81
他の候補:リカルド・カルヴァーリョ、ネマニャ・ヴィディッチ、ロベルト・アジャラ
リオ・ファーディナンドはマンチェスター・ユナイテッド時代に間違いなく世界の頂点を極めたセンターバックだ。2000年代なかばにはイングランドに多くのタレントがいたが、その力が代表で100%発揮されることはなかった。
CB:フィルヒル・ファン・ダイク
代表:オランダ
キャップ数:38
他の候補:ソル・キャンベル、ジョン・テリー、ワルテル・サムエル
比較的新しい選手であるが、この時代で最も優れているセンターバックの彼は代表でのビッグトーナメントに全く縁がない。UEFAネーションズリーグでは決勝で敗れ、延期されたEURO2020は運悪く怪我によって離脱している。
左SB:アシュリー・コール
代表:イングランド
キャップ数:107
他の候補:エリック・アビダル
アーセナルとチェルシーでプレーしていたころ、彼ほど万能性を備えたサイドバックはいなかった。攻守において常にハイレベルで、誰もが彼の実力を評価した。そんなアシュリー・コールも代表では十分に活躍したとはいえず、タイトルも手にしていない。
守備的MF:クロード・マケレレ
代表:フランス
キャップ数:71
他の候補:イヴァン・ラキティッチ、オーウェン・ハーグリーヴス、エドガー・ダーヴィッツ
1998年のワールドカップとEURO2000を制覇したフランス代表。そこにクロード・マケレレの姿はなかった。レアル・マドリーで一時代を築き、チェルシーでは「マケレレ・ロール」という名前まで生み出したものの、実は代表で頂点に立ったことはない。
セントラルMF:ルカ・モドリッチ
代表:クロアチア
キャップ数:142
他の候補:クラレンス・セードルフ、ポール・スコールズ、ミヒャエル・バラック、デコ、フランク・ランパード
2018年のバロンドールに輝いたモドリッチ。ただクロアチア代表のチームとしてはタイトルに手が届いていない。EURO2008ではPKで悲劇にあい、2018年ワールドカップではあと一歩でフランス相手に敗れてしまった。
攻撃的MF:フアン・ロマン・リケルメ
代表:アルゼンチン
キャップ数:51
他の候補:マヌエル・ルイ・コスタ、ケヴィン・デ・ブライネ、ウェスレイ・スナイデル、スティーヴン・ジェラード
アルゼンチンに突如舞い降りたクラシカルな天才司令塔リケルメ。まるでとらえどころのないプレーは多くのファンを魅了し、驚異的な場面をいくつも作り出した。しかしアルゼンチン代表では2008年にオーバーエイジで参加した北京オリンピックのみしか優勝を経験していない。
右WG:アリエン・ロッベン
代表:オランダ
キャップ数:96
他の候補:モハメド・サラー、デイヴィッド・ベッカム、フィーゴ、ギャレス・ベイル
常に怪我と隣り合わせのキャリアを送ってきたアリエン・ロッベン。それでも大きな大会にはコンディションを合わせて参加してきたものの、わずかにタイトルまで手が届かず。2010年ワールドカップ決勝で1対1の場面を外したことは、彼にとって強烈な心残りだろう。
左WG:ネイマール
代表:ブラジル
キャップ数:111
他の候補:パヴェル・ネドヴェド、ライアン・ギグス、エデン・アザール、サディオ・マネ、フランク・リベリ
純粋なスキルの高さに加え、結果も出せる。彼の世代においてもっともパーフェクトなアタッカーの一人であるネイマールだが、意外にもまだ国際タイトルはリオ五輪の金メダルのみで、シニアではまだ無冠である。2019年のコパ・アメリカでは怪我で離脱していたからだ。
CF:ディディエ・ドログバ
代表:コートジボワール
キャップ数:105
他の候補:ズラタン・イブラヒモヴィッチ、アンドリー・シェフチェンコ、ロメル・ルカク、ロベルト・レヴァンドフスキ、マイケル・オーウェン、ルート・ファン・ニステルローイ、ロビン・ファン・ペルシー、ハリー・ケイン、ラウール・ゴンサレス、ウェイン・ルーニー
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こちらも意外なことに大陸王者にすら輝いていない。コートジボワールの歴史を変えたスーパースターで、その影響力はまさに絶大だった。しかし彼はアフリカネイションズカップ決勝で2回敗北し、あと少しでトロフィーに手が届かなかった。