スーパーマーケット各社の唐揚げ。各社ごとに見た目も全然違います

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「スーパー7社の唐揚げ」徹底食べ比べ!

空前の唐揚げブームと言われている今ですが、そもそも日本人に馴染み深いメニューだったことに加え、ここ数年で唐揚げ専門店が続々と登場。

【写真ギャラリー】お気に入りを探そう!スーパー7店の唐揚げ

さらにあらゆるスーパーマーケット唐揚げ総菜が販売されていることもあり、巣ごもり需要で人気が加熱しているように思います。

このうち、特に身近で手に取りやすいのが「スーパーマーケット唐揚げ」。

しかし、スーパーマーケットごとにその味はだいぶ異なり、自分好みの唐揚げを見つけるのは、ちょっと手間がかかります。

そこで今回は下記スーパー7社(オーケー、ライフ、イオン/まいばすけっと、西友、オオゼキ、イトーヨーカドー、サミット)の唐揚げ総菜をズラリ並べて一挙に比較。

各店の唐揚げの個性を探っていきたいと思います!

【OK】「3種醤油の若鶏ももから揚げ」はコク強めで、冷めても美味しい一品

まず最初はスーパーマーケット全体の中でも「安くてハイクオリティ」を売りにしているOKの唐揚げから。

100gあたり159円と比較的安い一方で、厳選された3種の醤油を使い、2段仕込みによって仕上げられた唐揚げのようです。

冷めてもカリッとした感じを損なわず、前述のような醤油のコクが複雑に入り混じる風合い。クオリティは高めで、専門店にもヒケを取らないほどの味です。

臭みを消すためか、料理酒の香りが少々強めでありながらも、味付け全体が美味しいので、まったく気にならず、美味しくいただくことができました。

【ライフ】「生姜香る!若鶏もも唐揚げ」は素材にこだわり、優しい味に仕上げた一品

続いてはライフの唐揚げです。

100gあたり188円と、後述するスーパーマーケット唐揚げの中では平均的な価格帯でありながらも、高知県産の生姜を使用するほか、あご入りだし、しょうゆ麹なども味付けに取り入れるというこだわりぶり。さっそくいただいていきます。

スーパーマーケット唐揚げに比べ、全体的には赤みがかっており、しんなりとした印象。

今の唐揚げブームでは一般に「カリッとした唐揚げこそが正義」のような感がありますが、こういうしっとりとした唐揚げが好きな向きも一定数いるはずで(筆者もそうです)、その意味では貴重な商品のように思いました。

もちろん味も美味しく、極端な生姜強さもなく、口当たりはすごく優しいです。これなら何個でもいただけそうに思いました。

【イオン/まいばすけっと】「鶏もも唐揚げ」はパンチある風合いが特徴

続いてはイオン系列のコンビニ、まいばすけっとで販売されている「鶏もも唐揚げ」です。

前述のようにしんなり唐揚げが好きな筆者としては、いかにも好きなビジュアルで、なんとなく子どもの頃、母が作ってくれたお弁当の唐揚げのような懐かしさと親しみやすさを感じます。

しんなりとした衣にもも肉が包まれているわけですが、一口目で相当なパンチを感じました。この唐揚げ1個で、お椀半分くらいのご飯なら軽くいけちゃう感じです。

この強いパンチが後を引き、一度口にすると忘れられないような病みつき感もあります。

イオン系列ではこの他にも様々な唐揚げ総菜があるようですが、本商品に限っては味に強い個性を持たせていることがわかりました。

【西友】「和風だし仕立ての若鶏もも唐揚」は、超優等生的な唐揚げ

続いては西友の唐揚げです。

スーパーマーケットの多くがパッケージに、なんらかの謳い文句を添えているのに対し、西友はストイックに価格と素材表示だけに留めています。

この控えめな点がかえってシブくシンプルで美味しい味を期待します。

味付けは薄めでクセがない一方、冷めてもカリッとした食感を持たせ、肉自体のプリッとした感じも損なわないという、かなりハイレベルな唐揚げでした。

今回試食した全スーパーマーケット唐揚げの中でも最もシンプルな一方、だからこそ何個でもいただけるようなストイックで美味しい味でした。

【オオゼキ】「こだわり特製唐揚げ」は、肉のうまみを引きあげたパンチある一品

次はオオゼキの唐揚げです。

さきほどの西友同様、オオゼキも唐揚げのパッケージに派手な謳い文句を記載しておらず、こちらもストイックな印象を持ちました。

その一方、唐揚げの見た目は油度が強く、相応のパンチを予感させます。さっそくいただいてみましょう。

衣には油感が強く、その風合いが口の中に広がっていく感じです。しかし、油そのものが綺麗なためか、もたれるようなことはなく、むしろ「ザ・唐揚げ」という強いインパクトを感じさせ好印象。

また、肉をかじってみると、柔らかさ、ジューシーさを損なっておらず、一噛みするごと旨味を感じられます。

強いインパクトを感じる唐揚げですが、同時に肉そのものの旨味を引き出す工夫がなされた一品だと思いました。

【イトーヨーカドー】「東北美味!奥州ハーブ育ち鶏醤油唐揚げ」は、昨今の唐揚げブームの流行をまんま反映

今回ご紹介のスーパーマーケット唐揚げの中では100gあたり238円と、最も強気にも思えるイトーヨーカドーの唐揚げです。

「第12回からあげグランプリ・東日本スーパー総菜部門」で金賞を受賞したもので、奥州のハーブで育った鶏を、厳選した東北地方の食材で仕上げられているそうです。

最近流行のカリカリ感のある唐揚げで、一口噛むほどに肉の旨味がジュワーっと広がります。

専門店と比較しても遜色ない仕上がりで、強いインパクトを与えながらも万人に好まれる味に仕上げており、かなりハイレベルの唐揚げでした。

値は少々張りますが、その価値は十分だとも思いました。

【サミット】「香ばし醤油やわらか揚げ鶏」は、カリッとさせながらクセなく奥ゆかしい味

最後にご紹介するのは、サミットの唐揚げです。

黒々とした衣が印象的な一品で、見た目的にはいかにもカリッとしています。

「香ばし醤油」というものによる色合いかもしれませんが、さっそくいただいてみましょう。

黒々とした見た目に対して、味は控えめ。それでいて口に入れた後半で、香ばし醤油の風合いが広がっていく感じは、さすがスーパーマーケットの優等生・サミットによるものだと思いました。

もちろんクセもなく、どことなく上品な印象もある唐揚げで、ある意味唐揚げの可能性をさらに高めた一品のようにも思いました。

「スーパー7社の唐揚げ」は、個性が本当にバラバラ!

今回、スーパーマーケット7社の唐揚げを食べたわけですが、いずれも一つとして似たものがなく、各社ともかなりの個性を打ち出していることがわかりました。

同時に、一口に「唐揚げ」と言っても味の広がりは無限にあり、昨今のブームもまだまだ長く続くのではないかとさえ実感した次第です。

もちろん、いずれのスーパーマーケット唐揚げも美味しかったことだけは確かです。是非あなた好みの唐揚げを見つけて食べてみてくださいね。