スマホ水没!やってはいけないNG行動・正しい対処法を確認しよう

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スマホの故障や液晶画面のひび割れ以外に、多くのユーザーが経験するトラブルの中に「水没」があります。

スマホが水没してしまった場合はどうすればいいのでしょうか?

この記事で正しい対処法を紹介します。

焦りは禁物!スマホ水没時にやってはいけないNG行動



スマホのトラブルで多いのはどんなことでしょうか。

2015年1月22日にニフティのスマートフォンサービス「NifMo」が行った「10〜50代女性のスマホトラブル関する調査」は興味深い結果を発表しています。

回答者が経験したトラブルで最も多かったベスト3は「故障」「破損」「水没」でした。そしてトラブル解決のために払った金額は平均6,200円でした。

年齢別に見ると、10代と20代の女性のトラブルで最も多かったのは「液晶が反応しなくなる」ですが、30代女性では「落下による液晶割れ」と「トイレなどへの水没」が最も多いトラブルでした。

スマホは精密機械なので水は天敵です。

誤って水の中に大切なスマホを落としてしまったらどうすべきでしょうか。

まず絶対にやってはいけないNG行動を5つ紹介します。

スマホの電源をオンにする



人の心理としてスマホが水の中に落ちたら壊れていないかどうかスマホの電源を入れてチェックしてしまいますが、これは決してやってはいけないことです。

後々さらなる問題を引き起こすことになるので決してしないようにしましょう。

スマホを充電する



スマホを水の中に落として後、思わずスマホの電源を入れてみたら電源が入ったので、充電ができるかどうか試そうとしてしまうかもしれません。

スマホの内部に水が浸入し完全に乾かない状態で充電をすると、スマホの基板を痛めてしまい修理不可能になってしまうので決して行わないようにしましょう。

ドライヤーを使ってスマホを乾かす



ドライヤーでスマホを素早く乾かしてスマホの故障を防ぐのは、一見理にかなった対処法に聞こえますが、スマホの故障を防ぐどころかドライヤーの熱によって精密なスマホの回路に修復不能なダメージを与えてしまうことがあります。

熱風ではなく冷風で乾かしたとしても、スマホの「傷口」を広げるだけで問題の解決にはならないのでドライヤーは絶対に使わないようにしましょう。

水分を取るためにスマホを振る



プールで泳いだ後に使用していたゴーグルの水滴を取るためにゴーグルを振ることがありますが、スマホで同じことをついやってしまうことがあります。

熱をスマホに加えるわけではないので効果的な方法のように聞こえますが、水没したスマホを振って水滴を除こうとすると、水滴がスマホの内部に侵入してさらなる故障の原因になる場合があるのでやらないようにしましょう。

スマホを冷蔵庫で冷やす



スマホが水の中に落ちてしまった後に、冷蔵庫に入れてスマホの内部に入った水分を除こうとする人はまずいません。

また、スマホが熱くなりすぎたために、冷却効果を期待してスマホを冷蔵庫に入れる人はいるかもしれません。

これも決してやってはいけない行為です。

寒い日にヒーターを入れて室内を温かくすると、窓ガラスが曇りガラス一面に水滴が発生します。

結露という現象が起ったために生じます。

熱くなったスマホを冷蔵庫に入れると結露が生じスマホ内部に水滴が付いてしまうため、スマホが水没した時と同じトラブルを引き起こしてしまいます。

水没でスマホが壊れる原因



スマホが水の中に落ちてしまったときに絶対にやってはいけないことはこれで分かりましたが、水がスマホの内部に侵入するとどうして故障してしまうのかがよく分からないかもしれません。

精密機械は熱、衝撃、ホコリ、水に弱いということはよく聞きますが、スマホという精密機械にとって水がどうして「天敵」なのか理由を2つ紹介します。

通電によるショート



水で濡れた状態で電源を入れて電流を流すと、電気回路や装置が絶縁不良などのため電気的に連結され、本来の機能を失ってしまいます。

これを通電によるショートと言います。

スマホには「基板」という大切なパーツがあります。

「基板」に水が付着している状態で電流が流れるとショートし、「基板」は計り知れないダメージを受けます。

こうなったらスマホを元に戻すことはできなくなります。

基盤の腐食



スマホが水没してから乾かさずにほったらかしにしていると、スマホの基板にサビが入り基板は腐食してしまいます。

そうなると、スマホは修正不可能になってしまい新しいスマホを購入しなければならなくなります。

スマホを水没させてしまった!正しい対処法は?



スマホが水に浸かってしまったときに行ってはいけない間違った対処法はすでに紹介しましたが、ここからは、水没したスマホの正しい対処法や応急処置について説明していきます。

スマホ本体の水分を拭き取る



まず行うべきことは、濡れたスマホを柔らかいタオルやキッチンペーパーなどで優しく拭き取ることです。

スマホの外部が濡れていると水分が内部に入り込み故障の原因を増やすことになるので、スマホケースを外し水分が残らないようにしっかり拭き取りましょう。

SIMカード/SDカード/電池パックを取り出す



スマホの外部をきれいに拭き取ったら、次に行うことはSIMカードとSDカードを取り出すことです。

SIMカードやSDカードには、画像や動画データだけでなくスマホの大切なデータが保存されているので、たとえスマホ本体が使い物にならなくなってもある程度のデータを復元することができます。

取り出す際にはトレーに付いた水がスマホ内部に侵入しないように気をつけましょう。

Androidスマホの最新モデルは電池パックの取り外しができない仕様になっていますが、電池パックが取り外せるモデルなら取り外して保管しましょう。

ヘッドフォン端子/DOCK端子の水分を拭き取る



スマホを水の中に落としてしまったときに、水はスマホの穴から内部に侵入します。

特にヘッドフォンの端子の挿し込み口、DOCK端子の挿し込み口はスマホ内部に通じているので、スマホ内部にこれ以上の水が入り込まないようにするため、綿棒や専用の掃除アイテムなどを使って水分をきれいに拭き取りましょう。

スマホを乾燥させる



スマホの外部を拭き取り大切なデータを取り出し、水の浸入口であるスマホの穴もきれいに拭き取ったら、次に行うべきことは濡れたスマホを乾かすことです。

スマホを正しく乾かす方法は後で説明します。

電源が入っていたら早めに落とす



この記事ですでに紹介した点ですが、スマホを水の中に落としてしまったときに決してやってはいけないことの1つが電源を入れることでした。

電源を入れれば濡れた状態のスマホの基板に電流が流れ大きなダメージを与えてしまうため、修理が不可能になってしまいます。

それで電源が入っている状態なら速やかにオフにする必要があります。

復旧出来たら早めにデータのバックアップを取っておこう



水に浸かってしまったスマホが再び普通に動き出す可能性もゼロではありません。

ただ、それは一時的なことで、内部に侵入した水分が徐々に内部の回路や基板を犯し初め、最終的にスマホを完全に起動不能にしてしまうリスクは常にあります。

それで少しでもスマホが動くようになったら、早急に外部ストレージであるSDカードや外付けハードディスク、またインターネットストレージであるGoogleドライブやOneDriveなどにファイルデータをエクスポートして最悪の事態に備える必要があります。

水没したスマホをしっかりと乾燥させる方法



水没したスマホの正しい応急処置の方法を紹介しましたが、濡れたスマホを乾かすことがその中に含まれていました。

ドライヤーで乾かすことは故障の原因になるため、他の方法でスマホを乾かさなければなりません。

スマホの内部組織に負荷をかけることなくスマホ内部を乾かすおすすめの方法を3つ紹介します。

乾燥剤とスマホを一緒にジップロックに入れる



最初に紹介するおすすめの乾燥方法は、スマホと乾燥剤をファスナー付きのプラスチックバックに入れて空気を抜き、密封して放置する方法です。

乾燥剤は「シリカゲル」と「生石灰」の2種類がありますが、スマホの乾燥に適しているのは「シリカゲル」です。

さらに「シリカゲル」には「A型シリカゲル」と「B型シリカゲル」の2種類があります。

食品の乾燥に用いられるのが「A型シリカゲル」で、靴や衣類の乾燥に用いられるのが「B型シリカゲル」です。

「B型シリカゲル」は高湿度な空間での吸湿性に優れているので、スマホの乾燥には最適です。

生米とスマホを一緒にジップロックに入れる



乾燥剤を使ってスマホを乾燥させる以外にも方法があります。

生米を乾燥剤の代用として利用する方法です。

意外と知られていないことですが、生米には吸水性があります。

美味しいご飯を炊くためには、精米を炊飯器に入れてすぐに炊くのではなく水に精米をつけてしばらく待ちます。

20〜30分後にチェックすると水かさが減っていることに気づかされます。

精米が水分を吸収したためです。

お米の吸水性はスマホの乾燥に利用できます。

計量カップ1杯のお米と濡れたスマホをファスナー付きのプラスチックバックに入れて1、2日待てば完全に乾燥できます。

スマホを一日天日干しする



もちろん、濡れたスマホを天日にさらして乾かすこともできます。

風通しがいい場所にスマホを置き、天日にさらせば故障することなくスマホを乾かせます。

ただし真夏の暑い日に天日干しをすると、スマホの温度が上昇し故障の原因になるので注意する必要があります。

対処法を試したけど水没したスマホが復旧しない場合は?



水に浸かってしまったスマホの応急処置をするため、この記事で紹介した方法を試し端末からの水分の除去と乾燥を行ったものの、乾燥後に電源を付けようとしても電源が入らなかったらどうすべきでしょうか。

仮に電源が入ったとしても液晶画面が映らなかったり、映ったとしてもタッチ操作ができなかったりするなら問題を解決したことにはなりません。

この場合、自分で行えることはもうこれ以上ないかもしれません。

スマホの「119番」が必要になります。

どんなスマホの「119番」に連絡して修理の依頼が行えるでしょうか。

キャリアの保証を利用して修理する



電話・通信契約を交わしているのが携帯大手のキャリアであるdocomo、au、SoftBankなら、キャリアの提供する保証サービスを活用して修理の依頼を行えます。

ですが、キャリアにお願いすれば確実にスマホが修理されて使えるようになるわけではありません。

修理不可能と言われるケースももちろんあります。

それでも保証サービスに加入していれば、データの取り出しや機種変更の際に割安で新しいスマホを購入できるので損はありません。

docomoは以下のリンクから確認できます。





auは以下のリンクから確認できます。





SoftBankは以下のリンクから確認できます。





修理専門店に依頼する



携帯キャリアではなく格安SIMを利用しているユーザーや、キャリアと電話・通信契約を交わしているものの保証サービスに加入していないユーザーはスマホ修理専門店にデバイスを持ち込んで修理依頼をすることができます。

店内持ち込みではなく郵送で店舗に送り修理依頼ができる修理専門店もあります。

お店の評判を口コミなどでしっかりチェックし依頼するお店を決めましょう。

iPhone専門の修理店に依頼する(iPhoneの場合)



iPhoneユーザーであればApple直営の「Apple Store」やApple正規プロバイダに端末を持ち込んで修理を依頼できます。

その場合、あらかじめApple公式サイトから予約をしないと対応してくれないので、必ず予約をしてから出かけましょう。以下のリンクで申し込めます。

またiPhone製品には「AppleCare+ for iPhone」という高額なApple製品の修理を割安で利用できるサービスがあるので、加入していれば3,400円という格安の値段で修理してもらえます。





修理代はおおよそどれくらいかかる?



スマホ水没の修理代は、依頼する修理専門店によって異なります。

また、スマホが水没したことによって受けているダメージによっても変わってきます。

修理費によっては機種変更を考えた方がいい場合もあるので慎重に考えましょう。

日頃から気を付けよう!スマホを水没させるのはどんなときが多い?



スマホ水没の修理代は高額になる場合が多いため、スマホを水の中に落とさないようにして不必要な出費をしなくてもいいように日頃から気をつける必要があります。

最も多い4つの事例を紹介します。

トイレ・お風呂・プールで落としてしまう



最も多いのは、トイレやお風呂またプールでスマホを落としてしまうケースです。

トイレの場合、手で持っていて落とすことは少ないかもしれませんが、胸ポケットなどに入れていて体をかがませた瞬間に滑り落ちるケースが多いかもしれません。

またお風呂に入りながらスマホ操作をするユーザーは、手からスマホが滑り落ちてお湯の中に落としてしまう場合があるかもしれません。

雨に濡らしてしまう



毎日天気予報を確認して出かけると思いますが、時には天気予報が外れ雨の中傘を持たずに帰宅しなければならない場合もあるかもしれません。

その際スマホが雨に濡れて故障するケースがあります。

洗濯機でスマホを洗ってしまう



意外と多いケースですが、ズボンやスカートのポケットにスマホを入れたまま洗濯機に入れて洗ってしまった結果、スマホが水没して壊れてしまう場合があります。

汗や湿気で壊れてしまう場合も!



まれなケースではありますが、夏場の暑さと湿度の高さの中でスマホを使い続けたために、汗や湿気が原因でスマホを故障させてしまうこともあるようです。

スマホの水没を防ぐには?



「予防は治療に勝る」という言葉がありますが、スマホを落としてしまって高いお金を払って修理をしたり買い換えをしたりするより、注意してスマホを水の中に落とさない方がはるかに勝っています。

どうすればスマホを水没のトラブルから守れるのか、3つの対処法を紹介します。

トイレやお風呂への持ち込みは避ける



まず、水を使う場所にスマホを持って行かないことです。

トイレやお風呂にスマホを持っていけば、スマホを水やお湯の中に落とす確率はとても高くなります。

スマホをトイレやお風呂の中で見る習慣を改めるようにしましょう。

モバイル保険に加入しておく



2つ目の対処法は、モバイル保険に加入することです。

毎月の携帯電話の支払いがすでに高額なのに、それにプラスアルファでいつ必要になるか分からないモバイル保険に入るべきなのか、正直頭をかしげたくなるかもしれません。

確かにスマホを水の中に落とす確率はそれほど高くはないかもしれませんが、モバイル保険は水没以外の故障理由でも利用できるので損することはありません。

防水スマホを使う



3つ目の対処法は、スマホの購入の際に防水加工されたスマホを選ぶことです。

料金は少し高めになりますが、雨の日でも安心して利用できます。

また、思わずポケットからスマホが水の中に落ちてしまっても慌てる必要はなくなります。

アウトドアに行くときは事前に水没対策グッズを買っておく



アウトドアが好きな人であれば、水場の近くで写真撮影などを行うかもしれません。

あらかじめ水没対策グッズを購入しておけば安心できます。

スマホを水の中に落としたら正しい応急処置をしよう!



毎日使うスマホなので、いつトラブルに遭うか分かりません。

水の中に落としてしまえば故障するリスクは高くなります。

修理で直ればいいですが、直らなければ新しいスマホを購入しなければならなくなります。

大切なのは危険を前もって予測し、水没する可能性がある場所にはスマホを持っていかないことです。

大切なスマホを水没のトラブルから守るため、スマホの利用場所にはぜひ注意しましょう。