新型コロナウイルスの影響で職を失った人などの再就職を支援しようと、企業の合同説明会が30日、宇都宮市内のホテルで開かれました。

「とちぎ再就職フェア」は去年から続く新型コロナウイルスの影響で離職を余儀なくされた人などを対象として初めて開かれたものです。

会場には新型コロナの影響で客が全く来なくなってしまった美容関係の人や都内への通勤を断念し県内で再就職を考えている人などおよそ100人が集まりました。

参加したのは県内に事業所を持つ製造業やスーパーなどさまざまな業種の68の企業です。

5月の国内の完全失業率は3.0%で、去年12月以来5か月ぶりの3%台となりました。

県内の5月の有効求人倍率は1.03倍と前の月をわずかに上回ったものの、新型コロナの影響で雇用情勢の悪化が長期化し、好転する兆しが見えない状況が続いています。

参加した人たちは業務内容や1日のスケジュールなどの説明を受けて、再就職への希望をもって説明会に臨んでいました。

県は7月には離職者の再就職支援プログラムを行う予定で、再就職に向けた支援の充実を図ります。