【前園真聖コラム】第347回「東京五輪サッカー日本代表決勝への道」
南アフリカはフィジカルはもちろんのこと、組織力もあるチームのようですがまだ多くの情報はありません。ここから先、分析が進んでいくことでしょう。メキシコは2012年、日本が4位になったロンドン五輪の優勝チームです。決勝では大会得点王だったレアンドロ・ダミアン有するブラジルを破っている強国です。
日本にとってこの大会で一番大切なのは初戦の南アフリカ戦です。ここで勝点3を取ればその後のグループリーグの対応に余裕ができます。メキシコとフランスの戦いぶりを見て戦術を練ることもできます。
そしてグループAを1位で通過することはその後の戦いを考えると必須となります。たぶんグループBの1位が韓国でしょう。決勝トーナメント1回戦でその韓国との対戦を避け、グループBの2位チームと対戦するためにはグループA1位でなければいけないのです。
グループBはグループAに比べると強豪は揃っていませんし、グループリーグの間に分析も進めることができます。つまりグループAを1位で通過すれば、決勝トーナメント1回戦を突破できる可能性は高くなります。
その次の準決勝は、グループCのアルゼンチン、スペインとグループDのブラジル、ドイツのどこかとの対戦になると思います。このうちアルゼンチンとは3月に2回対戦していますから、他の国に比べると分かりやすいとは思いますが、どこが来ても強敵である事は間違いありません。
ここで勝利を収めて初めて決勝戦進出になります。この段階になるとここまでに名前が挙がっていない国が来たとしても調子がいいのは間違いないはずです。何とか最後の2チームになるまで行って、最後は上り詰めてほしいと思います。
そもそも五輪本大会で楽に勝てる相手はいません。そして今回の組み合わせは僕が出場した1996年アトランタ五輪のグループ、ブラジル(3位)、ナイジェリア(優勝)、ハンガリーのときと同じぐらいの厳しさだと思います。そこをどう日本が勝ち進むのか。考えるだけで楽しくなってきました。
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1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。