9型大画面カーナビ、どれがオススメ?人気の3機種をガチンコ比較で格付け!

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新型車のカーAVユニット装着スペースはここ数年で「2DINサイズ」から「ラージサイズ(9型純正ナビ対応サイズ)」に拡大が進んでいる。そのため市販カーナビでも9型大画面を備えたモデルのラインアップが充実しているのだ。今回は「9型大画面カーナビ」の人気3モデルを比較してみた。〈テスター:浜先秀彰 Hideaki Hamasaki〉


■今回のエントリー商品「9型大画面カーナビ編」

パナソニック ストラーダ CN-F1D9VD
2DINサイズボディ/9型WVGAディスプレイ
編集部調べ実勢価格:11万円前後(税込)
パナソニック https://panasonic.jp/navi/

カロッツェリア 楽ナビ AVIC-RQ911
ラージサイズ(9型純正ナビ対応サイズ)ボディ/9型HDディスプレイ
編集部調べ実勢価格:15万5000万円前後(税込)
パイオニア http://carrozzeria.jp/

アルパイン ビッグX X9NV2
ラージサイズ(9型純正ナビ対応サイズ)ボディ/9型WXGAディスプレイ
編集部調べ実勢価格:19万円前後(税込)
アルパイン https://www.alpine.co.jp/

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いきなりズバリ!買いはどれ?〈総合評価〉

1位:パナソニック ストラーダ CN-F1D9VD


1位:カロッツェリア 楽ナビ AVIC-RQ911


3位:アルパイン ビッグX X9NV2


近ごろの市販カーナビは一昔前とは異なり、独自のキャラクターを前面に打ち出した製品作りを強めている。そのため同じジャンルであってもニーズによってオススメのモデルは変わり、今回は2モデルを1位に推したい。

「パナソニック ストラーダ CN-F1D9VD」は汎用性が高くて低価格のため多くの人が憧れの大画面ナビを手に入れられる点が素晴らしい。そして「カロッツェリア 楽ナビ AVIC-RQ911」はスマホのテザリング接続や同社製車載Wi-Fiルーターを介して通信機能が利用でき、より高レベルなナビ性能を発揮する。高精細ディスプレイの美しさも特筆モノだ。

3位は「アルパイン ビッグX X9NV2」。AV一体型ナビとしての実力は業界トップクラスと言え、独自の車種専用機能についても非常に魅力的。だが、取り付けキットを加えると20万円に手が届きそうな高価格が厳しい。財布に余裕がある人ならばもちろんオススメできる。



■どんな製品?


パナソニック ストラーダ CN-F1D9VD
ストラーダFシリーズのスタンダード。とはいえボディの基本構造は3年前のフラッグシップモデルとほぼ同じでコストがかかっており、機能面については最新仕様だ。知る人ぞ知るお買い得機。


カロッツェリア 楽ナビ AVIC-RQ911
楽ナビシリーズは画面サイズ別、機能別に豊富なバリエーションを揃えるが、その頂点となるモデル。楽ナビならではの使いやすさを実現しつつ上級となるサイバーナビ譲りの高スペックを備える。


アルパイン ビッグX X9NV2
大画面ナビブームの火付け役となったビッグXシリーズの最新機種。独自の車種専用機能は装着車に対応したオープニング画面や音響設定などを備え、メーカー純正ナビ並みのフィッティングを実現。



■フィッティングはどうだ?


パナソニック ストラーダ CN-F1D9VD
本体は2DINサイズのため460車種以上に特別なキットを使わず装着ができる。しかも手前にせり出すから、ひと回り大きな10型相当に見えるのだ。左右角度/前後角度/上下スライド調整もOK。


カロッツェリア 楽ナビ AVIC-RQ911
車種専用取り付けキット(5000円~/税別)や自動車メーカー純正部品を組み合わせることで9型ナビ用純正スペースに美しく装着が可能。人気車種に幅広く対応している。写真はハスラーだ。


アルパイン ビッグX X9NV2
パーフェクトフィットと呼ばれる車種専用取り付けキット(5000円~/税別)を組み合わせて装着する。オープニング画面は装着車両に合わせたものを表示でき、まるで純正カーナビのようだ。



■ナビ機能の充実度は?


パナソニック ストラーダ CN-F1D9VD
地図や案内が抜群に見やすく、渋滞回避ルート探索も可能など基本機能が充実している。運転に気を付ける場所や制限速度を知らせる安全・安心運転サポート(写真)は注意喚起に効果が高い。


カロッツェリア 楽ナビ AVIC-RQ911
HDディスプレイに表示される地図やイラスト案内図(写真)は視認性に優れるだけでなく美しい。通信を利用してスマートループ渋滞情報や駐車場満空情報などを取得できる点も見逃せない。


アルパイン ビッグX X9NV2
WXGAディスプレイで地図上の文字やアイコンがクッキリ見え、カウントダウンガイダンス(写真)をはじめ独自の案内機能も豊富だ。ルート設定や駐車場検索には車種専用チューニングを取り入れる。



■エンタメ機能の充実度は?


パナソニック ストラーダ CN-F1D9VD
上級機に比べてエンタメ機能が一部省略されているものの、地デジやDVDが見られ、USBやSDでお気に入りの音楽や動画が持ち込めるなど十分な内容。手軽にイイ音を実現する「音の匠」も搭載する。


カロッツェリア 楽ナビ AVIC-RQ911
地デジやDVD、SD、USB、Bluetoothなどさまざまなデジタルメディアを再生でき、HDディスプレイで美しい映像も楽しめる。HDMI端子を介してスマホやゲームなどの映像表示も可能だ。


アルパイン ビッグX X9NV2
思いつくほとんどのメディアに対応していると言っていいほど多くのAVソースが楽しめる。WXGAディスプレイによる映像のリアル感も感激ものだ。装着車用に調整済みの音響設定も利用できる。



■コントロール性は?


パナソニック ストラーダ CN-F1D9VD
「メニュー」キーを押すと画面の右半分に目的地検索の項目、左半分にAVソースの項目を表示する2トップメニューが現れ、初心者も迷わず操作を開始できる。ストラーダーチューンで初期設定も簡単。


カロッツェリア 楽ナビ AVIC-RQ911
「楽に使えること」をコンセプトに開発された楽ナビだけに操作性がとてもいい。項目が回転するような動きをする「おすすめモード」、項目を絞り込んだ「カンタンモード」の2種のメニューがある。


アルパイン ビッグX X9NV2
認識率がきわめて高いボイスコントロール機能「ボイスタッチ」を搭載。周辺検索やAVソースの切り替えなどを運転姿勢のまま安全に利用できる。接続したカメラ映像の呼び出しにも対応。

〈文=浜先秀彰〉